
代表復帰戦での鮮烈なアシスト
イングランド代表DFトレント・アレクサンダー=アーノルドが、再びその価値を証明しました。チェコのプラハで行われた2026-2027 UEFAネーションズリーグ・リーグAグループ3の第2節、チェコとのアウェイ戦に先発出場したアレクサンダー=アーノルドは、アンソニー・ゴードンの先制点をアシストしました。イングランドはその後ハリー・ケインも得点し、2-0で勝利。スペイン戦での敗戦から見事に立ち直る結果となりました。
アレクサンダー=アーノルドにとって、この試合は特別な意味を持っていました。2026北中米ワールドカップのメンバー落選という挫折を経験し、トーマス・トゥヘル監督就任後初めて代表の先発に名を連ねました。代表戦での出場は昨年6月以来となります。後半2分、代名詞とも言える正確なクロスでゴードンのヘディング弾をお膳立てし、その卓越した視野とキック技術が代表レベルでも依然として武器であることを証明しました。

トゥヘル監督が求める「守備の安定」への回答
今回の招集にあたり、トゥヘル監督はアレクサンダー=アーノルドに対し、守備面での安定感を強く求めていました。彼の攻撃的才能に疑いの余地はありませんが、現代サッカーの戦術において、サイドバックにはより強固なディフェンスとチームバランスの維持が求められます。この課題に対し、本人は無失点勝利という結果で応えました。
英紙『ガーディアン』は、試合序盤はブカヨ・サカとの連携で課題を残したものの、決定的なアシストで試合の流れを変えたと評価しています。対戦相手の退場により守備能力を試す時間は限られていましたが、攻撃における重要性は際立っていました。トゥヘル監督も試合後に「非常に良くやった」と称賛し、決定的なチャンスを演出した姿勢を高く評価しています。

激化する代表レギュラー争いと今後の展望
アレクサンダー=アーノルドはリヴァプールで公式戦354試合86アシストを記録するなど、世界最高峰の攻撃的サイドバックとしての実績を誇ります。しかし、代表チームでは守備のバランスを重視する戦術の中で、その活用法が長年の課題となってきました。過去にはミッドフィルダーとしてテストされるなど、定位置確保には苦労が続いていました。
現在、トゥヘル監督はワールドカップを見据え、守備陣の再構築を図っています。今回の好パフォーマンスをきっかけに、攻撃力に加えて守備の安定感を継続して証明できれば、新体制下でのレギュラー争いで一歩リードすることになるでしょう。今後、彼がどのように代表チームの戦術にフィットしていくのか、その動向に注目が集まります。


