
マンチェスター・シティが、イングランド・プレミアリーグ(EPL)の財政規定に長期間違反していたとの判断が下されました。調査の結果、9シーズンにわたり「虚偽契約」を通じて収益を水増しし、費用を削減していたことが判明。その規模は9億ポンド(約1兆6000億ウォン)を超えるとされています。
独立委員会による有罪判断
プレミアリーグは29日、独立委員会が2009-10シーズンから2017-18シーズンにかけてのマンチェスター・シティによる重大な財政規定違反容疑について、すべて有罪であるとの判断を下したと発表しました。リーグの調査に対する協力義務を果たさなかった点についても、その大部分が認められています。
虚偽のスポンサー契約と会計操作
事件の核心はスポンサー契約の不透明性にあります。独立委員会は、マンチェスター・シティが一部の商業パートナーと実際の契約内容を隠した「虚偽契約」を結んでいたと認定しました。
具体的には、スポンサーが負担すべき契約金の一部を、クラブオーナー側であるアブダビ・ユナイテッド・グループ(ADUG)が補填していたにもかかわらず、これを正当なスポンサー収入として計上していました。委員会は、この偽装資金が9シーズンで8億3060万ポンドに上ると推計しています。さらに、選手の肖像権やロベルト・マンチーニ元監督に関する契約を悪用し、支出を過小評価するなどの会計操作も行われていたと指摘されました。なお、こうした会計手法は、欧州サッカー界で導入されている「ファイナンシャル・フェアプレー(FFP)」規定を回避するための典型的な手口として、過去にも他クラブで議論の的となってきた経緯があります。
今後の制裁とクラブ側の反論
プレミアリーグのリチャード・マスターズCEOは、今回の事態を「リーグ史上最も重大な事件」と表現しています。今後の制裁内容については、罰金、勝ち点の剥奪、あるいは降格処分など、極めて重い措置が検討される可能性があります。
これに対し、マンチェスター・シティ側は即座に反発し、判決には法的・事実関係上の重大な誤りがあるとして控訴する意向を表明しました。フェラン・ソリアーノCEOは動画声明の中で、本件を「プレミアリーグによる陰謀である」と主張し、銀行記録や送金資料を通じて容疑を全面的に否定する姿勢を見せています。

今回の判断が確定すれば、マンチェスター・シティがプレミアリーグの強豪として君臨してきた期間の財政運営全体に深刻な疑念が投げかけられることになります。今後、控訴手続きを含めた長期間の法廷闘争が予想され、最終的な懲戒内容が確定するまでには時間がかかる見通しです。


