
NPBで目覚ましい活躍を見せる阪神タイガースの看板打者、佐藤輝明(27)の米メジャーリーグ(MLB)における適性や活躍の可能性について、米公式メディアが試算データを発表し注目を集めています。
MLB公式サイトが試算する阪神・佐藤輝明のメジャー適性
MLB公式メディア「MLB.com」は6日、「日本最高の打者が来シーズン、アメリカへ渡る」と題した特集記事を掲載し、佐藤がメジャーリーグでどのような成績を残すかについての予測を展開しました。佐藤は2021年にプロデビューし、1年目から24本塁打を記録して主力へと定着。2025年シーズンには本塁打王(40本)と打点王(102打点)を獲得してセ・リーグMVPに選出されました。続く今シーズンも打率.306、106打点、39本塁打を記録し打撃三冠王に輝くなど、2年連続MVP獲得の期待が高まっています。
MLB.comは、シカゴ・ホワイトソックス移籍初年度に35本塁打を放ち強打者としての地位を確立した村上宗隆と佐藤を比較分析しました。村上も佐藤に先立ちNPBで三冠王を獲得した経歴を持ちます。佐藤の移籍先候補としては、ニューヨーク・メッツ、ニューヨーク・ヤンキース、ロサンゼルス・ドジャース、フィラデルフィア・フィリーズなどの名門球団が挙げられています。主ポジションは三塁手ですが、外野守備もこなせる柔軟性が魅力と評価されています。
米統計データサイト「FanGraphs」のデータによると、佐藤がメジャーデビューした場合の想定成績は、打率.247、出塁率.314、長打率.468、31本塁打、89打点と試算されています。メジャー平均を12%上回る112のwRC+(打撃貢献度指標)や、WAR(代替選手対比勝利寄与度)2.7という高い数値を記録する見通しです。
村上宗隆との比較で見える打撃スタイルの違い
MLB.comはこの予想数値について「メジャーでも十分に通用するパワーヒッターの典型的な指標であり、村上の渡米前の予想値とほぼ同等である」と評価しています。村上は渡米前、30本塁打、wRC+ 112と予想されていましたが、実際にはその数値を上回る成果を残しました。佐藤は時速約120kmの鋭いスイングスピードを誇り、打球速度も時速約180kmと大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)に匹敵するパワフルな数値をマーク。フライボールを高確率で打ち出すスタイルに加え、強力な打球の割合はメジャー全体でもトップ5に入る水準と分析されています。
一方で、MLB.comは佐藤と村上の打席におけるアプローチの違いについても言及しています。村上は優れた選球眼を持ち、三振は多いものの四球を選んで出塁率を高めるタイプです。自分に合った球が来た際に強い打球を放ち価値を高めるスタイルに対し、佐藤は投球の半数以上(昨季は53%)でスイングを仕掛ける積極的な打撃が強みとなっています。
アグレッシブな打撃スタイルが持つ長所と課題
この積極的なスイング傾向は、メジャー移籍後に長所と短所の両面で作用するとみられています。佐藤は村上以上にコンタクト能力が高く、変化球やオフスピードピッチ、ストライクゾーンに入ってくる球に対して強さを見せます。ストライクゾーン内の球に対するスイングおよびコンタクト割合は約80%と非常に高い数値を記録しています。しかし、ストライクゾーンから外れたボール球に対しても3分の1以上で空振りしてしまう点が今後の改善課題として指摘されました。
メジャーリーグの投手が投じる質の高いボールへの対応力と選球眼のバランスが、佐藤のメジャー挑戦における成功の鍵を握ると見られています。


