トッテナムの歴史を塗り替えたレジェンドとして

ソン・フンミンが、トッテナム・ホットスパーのプレミアリーグ(PL)時代における「最高の補強選手」として選出されました。イギリスのメディア「チームトーク」は先月30日、クラブがPL発足以降に獲得した選手の中で、最も成功した補強選手10人を発表しました。
このランキングには、トッテナムの歴史を彩る名選手たちが名を連ねています。ヤン・フェルトンゲンが10位、ダヴィド・ジノラが9位、テディ・シェリンガムが8位に入り、かつて「天才」と称されたデレ・アリが7位、さらに韓国代表監督も務めたユルゲン・クリンスマンが5位に選出されました。また、年間最優秀選手賞を3度受賞したロビー・キーンが6位、クリスティアン・エリクセンが4位となっています。
並み居るスター選手を抑えた圧倒的1位
トップ3には、世界的な評価を確立したスター選手が並びます。3位にはルカ・モドリッチ、2位にはトッテナムの全盛期を牽引したガレス・ベイルが選ばれました。そして、栄光の1位に輝いたのはソン・フンミンです。「チームトーク」は彼を「PL時代の伝説的な補強として疑いの余地がない存在であり、北ロンドンで最も愛された選手」と高く評価しました。

2015年の加入から10年間、ソン・フンミンは454試合に出場し173ゴールを記録。PL得点王やFIFAプスカシュ賞の受賞という個人としての快挙に加え、2024-2025シーズンには主将としてチームをUEFAヨーロッパリーグ優勝に導き、クラブに17年ぶりの主要タイトルをもたらすなど、計り知れない貢献を果たしました。
多角的な評価とクラブでの地位

ソン・フンミンに対する評価はメディアによっても様々です。スポーツ専門誌「スポーツ・イラストレイテッド」は歴代選手25人の中で彼を5位とし、ハリー・ケインを1位に推しましたが、サッカーメディア「マッド・フットボール」は、21世紀のトッテナム・レジェンド6人の中でソン・フンミンを1位に選出しました。このように、順位に差こそあれ、現代トッテナムを代表する選手であるという点では一致しています。
特筆すべきは、他のレジェンドたちとの決定的な違いです。ベイル、モドリッチ、ケインらが圧倒的な個人記録を残しながらもトッテナムでメジャータイトルを掲げられなかった一方で、ソン・フンミンは主将としてクラブに優勝トロフィーをもたらしました。これが、彼のレジェンドとしての評価をより強固なものにしています。
殿堂入りへの期待と現在のクラブ状況

トッテナムは、1990年代から続く殿堂入り制度を今年9月に再始動させました。現在までに49名が選出されていますが、現時点でソン・フンミンは公式に選ばれていません。しかし、トッテナム関連メディア「スパーズ・ウェブ」は、将来的に殿堂入りが期待される選手の一人に彼を挙げており、その功績は広く認められています。
彼の存在感は、現在のクラブ状況からも浮き彫りになっています。ソン・フンミン退団後の2026-2027シーズン、トッテナムはプレミアリーグ第5節時点で2分け3敗の最下位に沈んでおり、得点力不足に苦しんでいます。過去10年間、彼が攻撃の軸として存在し続けたトッテナムがいかに強力であったか、ファンの間でも改めて再評価が進んでいます。


