ミルウォール、KKK連想させるエンブレム使用で物議

ミルウォール、KKK連想させるエンブレム使用で物議
ポール・カノビル氏のインスタグラム

イングランドのプロサッカークラブ、ミルウォールFCが、子供向けの教育資料に同クラブのエンブレムが白人至上主義団体を連想させる画像と共に使用されたことに関連し、法的対応を検討している。

「ジ・アスレチック」によると、問題の画像は「ポール・カノビル・ストーリー(The Paul Canoville Story)」という教育用小冊子に含まれていた。この資料は学校での反人種差別教育プログラムの一環として配布されたもので、チェルシー史上初の黒人選手であるポール・カノビル氏の人生と経験を扱っている。

ミルウォール、KKK連想させるエンブレム使用で物議
クー・クラックス・クラン(KKK)のロゴ



議論は小冊子の一場面で発生した。該当ページには、ミルウォールの公式エンブレムが、米国の過激派団体「クー・クラックス・クラン(KKK)」を連想させる服装の人物画像に挿入されていた。その横には「人種差別は消えていない」という文言と共に、カノビル氏が過去にミルウォールとの試合で経験した人種差別のエピソードが説明されていた。

クー・クラックス・クランは19世紀の米国南北戦争後に登場した過激派組織で、白人至上主義と人種差別を基盤に活動してきた。この団体は白いローブと尖ったフードを象徴としており、黒人をはじめとする少数人種や集団を対象に暴力やテロを繰り返してきた歴史で悪名高い。

ミルウォール側は「子供向けの教育資料において、白人至上主義の象徴と共にクラブのエンブレムが使用されたことは深刻な誤用であり、クラブのイメージを損なう行為である」と表明した。クラブは続けて、ウェストミンスター市議会から公式な謝罪を受けたと明かし、該当画像が含まれた資料は今後制作・配布されず、残りの資料も廃棄される予定だと説明した。ただし、クラブは「法的対応の可否を検討中」として、追加の立場表明は控えた。

ウェストミンスター市議会側は、該当画像の使用が「不適切で無神経な表現だった」と認め、再発防止に向けた内部プロセスの点検に着手したと明らかにした。


カノビル財団も声明を通じて、該当小冊子の制作には関与していないと一線を画した。財団は「問題の場面は選手時代の実際の経験に基づいたものだが、資料制作の過程で財団や当事者による確認や承認はなかった」と説明した。

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