
イ・ガンイン(25・PSG)がサッカー韓国代表のワールドカップキャンプに合流するやいなや、今夏チームを離れる可能性があるという移籍説が浮上した。これまで数回あった移籍説は、PSG側の残留意志が強く実現には至らなかったが、今回は雰囲気が異なる。選手本人がより多くの出場時間を求めており、PSGも攻撃陣の再編を準備していることから、イ・ガンインの離脱の可能性が本格的に取り沙汰されている。
欧州移籍市場の専門家ファブリツィオ・ロマーノ氏は2日、SNSを通じて「イ・ガンインとゴンサロ・ラモスが、より多くの出場時間を得るためにPSGを離れる計画だ」と伝えた。ロマーノ氏は、アトレティコ・マドリードがすでに数ヶ月前から両選手について問い合わせており、PSG内部でも夏の補強対象に関する議論が始まっていると説明した。パリ専門記者のロイック・タンジ氏も同様の趣旨で、イ・ガンインの今夏の離脱の可能性に言及した。
イ・ガンインの移籍説は今に始まったことではない。彼は今シーズンを通して出場時間問題とともに、複数のリーグから関心を集めてきた。昨冬にもアトレティコ・マドリードがイ・ガンインを望んでいるという報道があり、一部のプレミアリーグのクラブも彼の状況を注視していた。当時、PSGはイ・ガンインを簡単に手放さないという立場だった。ルイス・エンリケ監督も、イ・ガンインを先発メンバーではないものの、ローテーションにおいて重要な選手として評価していた。

しかし、シーズンが終わった今、状況は変わった。PSGは欧州チャンピオンズリーグ2連覇を達成し、欧州トップクラスのチームとしての地位を確立したが、イ・ガンインは最も重要な試合で出場機会を得られなかった。彼は2年連続でチャンピオンズリーグ優勝メンバーとなったが、2度の決勝戦はいずれもベンチから見守ることとなった。韓国人選手初のチャンピオンズリーグ2回優勝という記録とは別に、悔しさが残るシーズンだった。
イ・ガンインはPSGで複数のポジションをこなした。右サイド、中央の攻撃的MF、時には中盤の一角も担った。左足のキック、脱圧迫、前進パス、セットプレーの能力は依然として価値がある。しかし、エンリケ体制のPSGは前線と中盤の組み合わせが次第に固定されていった。デンベレ、ドゥエ、クヴァラツヘリアが前線の核として定着し、ヴィティーニャ、ザイール=エメリ、ファビアン・ルイスら中盤の層も厚い。イ・ガンインがビッグマッチで先発争いを勝ち抜くのは容易ではなかった。
PSGも夏の戦力再編を準備中だ。スペイン紙『AS』は、PSGがアトレティコ・マドリードのフリアン・アルバレスを狙う過程で、イ・ガンインとゴンサロ・ラモスを交渉カードとして活用する可能性があると報じた。同メディアは、イ・ガンインがPSGで今シーズン重要な役割を担えなかったため、クラブが夏に彼への出口を開く可能性があると伝えた。アトレティコは、イ・ガンインの技術と多才さを高く評価してきたチームとして知られている。
イ・ガンインもワールドカップ後、次のキャリアステップへ進む時期を考慮し、今後は「どれだけプレーできるか」に焦点を当てて未来を描くものと見られる。

契約状況については、PSGが交渉の主導権を握っている構造だ。イ・ガンインは2023年にマジョルカを離れてPSGに入団し、2028年までの契約を結んだ。まだ契約期間が2年残っている。PSGが安値で手放す理由はない。これに先立ち、フランスやスペインのメディアは、PSGがイ・ガンインの価値を少なくとも4000万〜5000万ユーロ程度と見ていると伝えた。
移籍先としては、アトレティコ・マドリードが最も頻繁に挙げられる。ディエゴ・シメオネ監督率いる同チームは、運動量と戦術理解度、サイドと中央を行き来できる選手を好む。イ・ガンインにはスペイン・ラ・リーガでの経験もある。バレンシアのユース出身でマジョルカで成長したため、ラ・リーガの環境に適応する上での問題は少ない。アトレティコが創造的な2列目の補強を望むなら、イ・ガンインは現実的な候補となり得る。
プレミアリーグの可能性も残されている。以前からイングランドのクラブからの問い合わせがあり、イ・ガンインの年齢や技術、代表チームでの地位は市場において魅力的な要素だ。ただし、プレミアリーグの中上位圏チームに移籍する場合でも、出場時間の保証が鍵となる。
パリで実に12個もの優勝カップを掲げたイ・ガンインは、今や優勝の脇役ではなく、チームの核としてピッチを駆け回る未来を描いている。



