
最近、膝の違和感の影響でピッチング練習を一時中断し、ファンやメディアから懸念の声が上がっている米大リーグ(MLB)のスーパースター、大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)が、自身の身体の状態について率直な心境を明かした。
スポニチなど一部の日本メディアは29日、米ロサンゼルスのドジャースタジアムで行われたシアトル・マリナーズ対ロサンゼルス・ドジャースの試合終了後に行われた、大谷の囲み取材の様子を報じた。
この日、大谷は「1番・指名打者(DH)」として先発出場。初回に放った本塁打を含む3安打3打点とバットで大暴れを見せたものの、チームは6-7で惜しくも敗れた。
試合前から、現地では大谷の投手としての復帰時期について大きな注目が集まっていた。
大谷は26日のニューヨーク・メッツ戦の前にブルペンでの投球練習が予定されていたが、左膝のコンディションが思わしくなく延期。休養日を挟んだ前日の27日もキャッチボールを行わず、3日連続でボールを投げない日が続いていた。
デーブ・ロバーツ監督は「踏み出す左足に体重を乗せる瞬間、そして投球時に体をひねって大きな回転力を生み出す際に、違和感があるようだ」と説明していた。大谷はこれに対し、自らの言葉で直接回答した。左膝の状態について「ピッチングの面でまだコンディションが上がってきていない状態なので、全体的に慎重に進めている。走塁に関しても、100%走れるタイミングでセーフになると思っても、思ったようにスピードが出ずにアウトになってしまうケースもあり、そうした部分の難しさをプレーしながら感じている」と吐露した。
まずは完全な回復のために時間が必要だと考えているようだ。大谷は「まずは待つことが先決ではないかと思う」とした上で、「今日の試合は負けてしまったが、チームとして良い位置にいるのは間違いない。無理をしてまで投げるべきかどうかは、チームと話し合って決めること。チームの判断としては、今はまだ無理をする段階ではないということだと思う」と語った。
次回のブルペン投球のスケジュールは未定だが、大谷は「問題がなければ順を追ってステップを進めていくはず」とし、「たとえ90%まで良くなったとしても、少しでも違和感があればまだ休むべきだ、というのがチームの方針だと思う」と自身の見解を明かした。
100%回復する見込みについては、「状態が良くなっているのは間違いない。100%に戻せるよう努力している」とし、「野手としては出場を続けているので、今はそこに集中しなければならないのは明白。まずは打者としての役割をしっかりと果たしたい」と前を向いた。
目標は、あくまでポストシーズン(PS)だ。大谷は「チームが良い位置につけているので、9月末かポストシーズンまでに(状態を)合わせられればベストではないか、というのが私とチームの共通認識」とし、「その時までにどれくらい回復するのか、悩ましい部分もある。『もう大丈夫』と思える部分と、『なかなか良くならないな』と感じる部分が自分の中で共存している」と率直な胸の内を明かした。
一方、打撃のフィーリングについては「すごく悪いという感覚はない」と語り、「完璧に捉えたと思った打球が、ヤンキース戦でもそうだったように外野フライになってしまうこともある。それくらいの微細なズレはあるが、『どう打てばいいか分からない』というほどの深刻なズレは感じていない」と自信をのぞかせた。


