
懸念が現実となるのに、たった1試合で十分だった。ジェンナーロ・ガットゥーゾ前イタリア代表監督に指揮を託したラツィオが、新シーズンの公式戦初戦から2部リーグのチームに足元をすくわれた。
ラツィオは17日、イタリア・ローマのスタディオ・オリンピコで行われた2026〜2027コッパ・イタリア32強戦で、セリエB(2部)のマントヴァに0-2で完敗した。ホームで、それも下部リーグのチームに喫した衝撃的な完敗だ。昨季、同大会で準優勝を果たしたラツィオだけに、事実上の屈辱に近い結果と言える。
ジェンナーロ・ガットゥーゾ監督にとっても痛恨の敗戦だ。
ラツィオは今年6月、ガットゥーゾ監督を招聘した。当時、ラツィオ側は彼の経験とプロ意識、勝負強さが目標達成の助けになるだろうと期待を寄せていた。
しかし、懸念や不安の声も高かった。近年の指導者としての経歴が芳しくなかったからだ。
現役時代、ガットゥーゾは世界的なミッドフィルダーだった。ACミランとイタリア代表で見せた強い闘争心で一時代を築いた。しかし、指導者に転身してからは状況が違った。ACミランやナポリをはじめ、バレンシア、オリンピック・マルセイユ、ハイドゥク・スプリトなどを経たが、選手時代のような強烈な足跡を残すことはできなかった。ナポリではコッパ・イタリアで一度優勝を果たしたが、その後の指導者キャリアは浮き沈みが激しかった。

決定的な打撃はイタリア代表での出来事だった。ガットゥーゾは昨年、危機に陥ったイタリア代表の指揮官に就任した。前任監督が退任した後、ワールドカップ予選の途中でチームを引き継いだという点で、困難な状況だったことは確かだ。
しかし、イタリアは結局2026北中米ワールドカップ本大会への出場を逃した。なんと3大会連続でワールドカップ本大会出場を逃すという衝撃的な結果だった。ガットゥーゾもまた、その責任から逃れることはできなかった。
そんな彼にラツィオが再びチャンスを与えたが、問題は変化の結果を待ってくれる周囲の状況にあまり余裕がなかったことだ。特にラツィオは最近、財政的な困難にも直面していた。選手登録の問題で苦労し、今夏の移籍市場でも思うように資金を使える状況ではなかった。
この試合の敗戦が直ちにガットゥーゾの去就を問うほど大きな影響を与える可能性は低いが、レギュラーシーズンが始まる前から彼の負担が増したことだけは確かだ。ラツィオは来る25日、ボローニャとのアウェイ戦を皮切りに2026〜2027イタリア・セリエAの幕を開ける。



