
2026北中米ワールドカップを最後にベルギー代表の指揮官から退いたルディ・ガルシア監督が、大会期間中の選手たちの負傷や病気に対する医療スタッフの対応に問題があったと主張した。
ガルシア監督は17日、ベルギーの日刊紙ル・ソワールとのインタビューで、「一部の負傷や病気が適切に管理されず、我々のワールドカップが危機にさらされた」と語った。これはワールドカップ閉幕後、初の公の場でのインタビューとなった。
ベルギーは北中米ワールドカップでベスト8まで進出したが、大会序盤のパフォーマンスは期待を大きく下回るものだった。グループリーグではエジプト、イラクと立て続けに引き分けた後、ニュージーランドを5-1で破り、得失点差で何とかグループ1位を確保。その後、セネガル戦で逆転勝利を収め、アメリカを破ってベスト8進出を果たした経緯がある。
ガルシア監督は特に、マンチェスター・シティのFWジェレミー・ドクの事例を強調した。主力選手として大きな期待を集めていたドクだが、大会中に病状が悪化。最終的には肺に水が溜まる症状で救急搬送されるという事態に発展した。
ガルシア監督は「私が強く要求して1週間前に検査を受けられるよう予約していたのだが、チームドクターはドクに抗生物質を処方したことで『検査は必要ない』と判断したのだ」と憤りを露わにし、「ドク本人も状態が良くなったと感じていたため、結局検査には行かなかった」と当時の状況を説明した。続けて「しかし6日後、ドクは救急救命室で夜を明かさなければならないほど悪化した」と語り、チームの管理体制に強い不信感を示した。
さらにガルシア監督は、主将のユーリ・ティーレマンスをはじめ、シャルル・デ・ケテラーレ、ゼノ・デバストらが大会期間中に負傷で苦しんだ点も挙げ、医療スタッフの責任を追及した。なお、ベルギーサッカー協会は現時点でガルシア監督の主張に対して公式な反応を示していない。
一方で、ガルシア監督は代表チームとの決別そのものについては不満はないと強調した。
彼は「ワールドカップを控え、ケヴィン・デ・ブライネ、ティボ・クルトゥワ、ロメル・ルカクという伝説的な3人が揃うベルギー代表を任されたことは光栄だった」とし、「彼らが依然としてベルギーを牽引できると信じていたし、共にできる限り遠くまで行きたかった」と当時を振り返った。続けて「私の任務はワールドカップとともに終わった。ベルギーを再び世界のサッカーの中心舞台に引き上げたという自負はある。任務を全うした今、別の道に進むのは良いことだ」と心境を明かした。
ベルギーサッカー協会はワールドカップ終了後、ガルシア監督と再契約せず、先月にはオランダ代表出身のマルク・ファン・ボメルを新監督に選任している。
最後にガルシア監督は「もし再契約のオファーがあれば、残っていたかもしれない」と未練を覗かせつつも、「18ヶ月間選手たちと過ごし、選手たちやベルギーという国に深い愛着が湧いた。今は自分が成し遂げたことに満足しており、非常に穏やかな気持ちでいる」と締めくくった。


