
人口1万3000人の小さな町を本拠地とするエルフェルスベルクが、ドイツプロサッカー・ブンデスリーガのデビュー戦で、昨季(2024年)王者のレバークーゼンを破る歴史的番狂わせを演じました。
今シーズン初めてブンデスリーガに昇格したエルフェルスベルクは、29日(現地時間)にドイツのウルスファーム・アレーナで行われた2026~2027シーズン・ブンデスリーガ第1節のホーム戦にて、強豪レバークーゼンを3-2で下しました。クラブ史上初のブンデスリーガ挑戦において、初勝利という最高の結果を掴み取る快挙を成し遂げました。
試合は序盤から予想を覆す展開となります。前半8分、ルーカス・ペトコフがクラブのブンデスリーガ史上初となるゴールを叩き込むと、わずか1分後にはコール・キャンベルが追加点を挙げる電光石火の攻撃を見せました。これはブンデスリーガ初出場チームが最初の2ゴールを記録するまでの時間として、史上最速の記録となります。これまでの記録は1993年のVfBライプツィヒが保持していた17分でした。
さらにエルフェルスベルクの勢いは止まりません。後半開始わずか45秒、ペトコフのパスを受けたダヴィド・モクワが3点目を突き刺し、3-0とリードを大きく広げました。
2023~2024シーズンに史上初の無敗優勝を達成した絶対王者レバークーゼンも、意地を見せて反撃を開始。後半32分にパトリック・シックが1点を返し、後半アディショナルタイムにはクリスティアン・コパネがゴールネットを揺らしました。しかし、エルフェルスベルクは猛攻を凌ぎ切り、歴史的な勝利のホイッスルを迎えました。
この歴史的瞬間をスタジアムで見守った観客は9307人。エルフェルスベルクは、ザールラント州に位置する人口約1万3000人の小さな町であり、ブンデスリーガのチームを輩出した史上最も小さな地域です。現在、ホームスタジアムであるウルスファーム・アレーナは、ブンデスリーガの開催基準を満たすための改修工事が進行中であり、収容人数も制限されている状況での快挙でした。
主将のルーカス・ピンカーは試合後、「言葉では言い表せない一日です。私たちはこの最高峰のリーグで戦う資格を得るために、並々ならぬ努力を重ねてきました」と感極まった様子で語り、「勝つに値する試合でした。チームを本当に誇りに思います」と歓喜のコメントを残しました。
エルフェルスベルクは、わずか5年前まではドイツ4部リーグに甘んじていたチームです。そこから急速な昇格を繰り返し、初めて辿り着いたブンデスリーガの舞台で強豪レバークーゼンまでをも撃破してみせました。ブンデスリーガのデビュー戦で勝利を飾ったチームは、2015年のインゴルシュタット以来、実にエルフェルスベルクが史上初となります。


