
日本代表の最前線を担うエースFW上田綺世(28)が、フランス・リーグ・アンの名門リールへ完全移籍することが決定した。
リールは1日、クラブの公式サイトを通じて、フェイエノールトから上田を獲得したと発表した。契約期間は2030年までの4年間。これにより上田は、リールのクラブ史上初となる日本人選手となった。フランスの大手メディア『レキップ』によると、移籍金は約1500万ユーロ(約24億円)規模と報じられている。
近年の上田の目覚ましい活躍を考えれば、このステップアップは至極当然の流れと言える。上田は昨シーズン、エールディヴィジ(オランダ1部)で25ゴールを挙げ、見事に得点王の栄冠に輝いた。フェイエノールトの所属選手がエールディヴィジの得点王となるのは、2017年のニコライ・ヨルゲンセン以来の快挙だ。上田はフェイエノールトでの3年間で通算112試合に出場し、43ゴール7アシストという驚異的なスタッツを記録。新シーズンに入ってもその好調ぶりは健在で、先月30日に行われたADOデン・ハーグ戦では後半17分にゴールを決め、リーグ戦3試合連続ゴールを達成するなど、圧倒的な存在感を放ち続けていた。
一方、リールはベルギー代表FWマティアス・フェルナンデス=パルドのニューカッスル移籍が迫っており、最前線の即戦力となるストライカーの補修が急務となっていた。『レキップ』紙によると、リールのオリヴィエ・レタン会長自らが先日のフェイエノールト対デン・ハーグ戦を現地で直接視察し、上田のパフォーマンスをチェックしていたという。レタン会長は「上田は相手のペナルティエリア内で絶対的な存在感を発揮できる、極めて優秀なストライカーだ。ヨーロッパの舞台や国際大会での経験も申し分ない」と、その実力を高く評価。昨シーズン、フランス・リーグ・アンで3位に食い込み、今季のチャンピオンズリーグ(CL)出場権を手にしたリールは、上田という心強いピースを加え、ヨーロッパ最高峰の舞台へと挑むことになる。

欧州5大リーグの名門クラブへ足を踏み入れた上田は、新たな挑戦に向けて強い決意と期待感を口にした。加入発表後、上田は「リーグ・アン、そしてチャンピオンズリーグで確固たる地位を築いている名門リールの一員になれて、心から嬉しく思う。クラブが目指すサッカースタイル、素晴らしいスタジアム、そして熱狂的なサポーターに強く惹かれた。ここで選手として最大限に成長し、このユニフォームを身にまとって、チームのためにすべてを出し切りたい」と熱い抱負を語った。
また、上田は2026年北中米ワールドカップでも、日本代表の絶対的なワントップとして予選全4試合に先発出場。直近のチュニジア戦でも2ゴールを挙げるなど、代表チームでもエースとしての重責を果たしている。
上田のリール加入により、フランス・リーグ・アンでプレーする日本代表選手はさらに豪華な顔ぶれとなった。日本代表の主力MF南野拓実がASモナコで、快速FW中村敬斗がスタッド・ドゥ・ランスで躍動しており、さらにDF瀬古歩夢もル・アーヴルで主力として活躍している。今シーズン、フランスの地で繰り広げられる日本人対決からも目が離せない。


