
ゴールキーパーが治療を受けた際、キャプテンのネイマール(34・サントス)がグラウンドの外へ追い出された。警告でも退場でもなかった。ブラジルプロサッカー界が時間稼ぎを防ぐために試験導入した新しい規定によるものだった。ネイマールはこの規定に基づき、1分間強制的にピッチを離れたブラジル・セリエA初の選手となった。
ロイター通信は17日、サントスのキャプテンであるネイマールが、ゴールキーパーの意図的な時間稼ぎを防止するためにブラジル・セリエAで試験運用中の新規定の初適用事例になったと報じた。
ブラジルでは最近、ゴールキーパーが負傷を理由に治療を要求して試合の流れを切ったり、時間を費やしたりする行為を減らすための規定を試験的に運用している。
方式は独特だ。ゴールキーパーの治療により試合が中断された場合、試合が再開される際、該当チームはフィールドプレーヤー1人を1分間グラウンドの外に出さなければならない。誰が出るかは監督が決定する。監督に与えられる時間は10秒だ。この時間内に選手を指定しなかった場合、該当チームのキャプテンが自動的にグラウンドを離れなければならない。
この規定がサントス対ヴァスコ・ダ・ガマの試合で初めて適用された。サントスのゴールキーパー、ガブリエウ・ブラザンが試合中に治療を要求し、試合が中断された。主審はこれを新規定を適用すべき状況だと判断した。
問題はその次だった。サントスのクカ監督が制限時間の10秒以内にグラウンドを離れる選手を決められなかった。結局、規定に従いキャプテンがピッチを去らなければならなくなった。サントスのキャプテンマークを巻いていた選手は、他でもないネイマールだった。
主審はネイマールにグラウンドの外へ出るよう指示し、ネイマールは1分間試合に参加できないままタッチラインの外で待機しなければならなかった。ブラジル・セリエAにおいて、新規定により選手が1分間強制退場させられた初の事例となった。
この規定は一般的な退場とは性質が異なる。レッドカードを受けたわけでも、選手交代が行われたわけでもない。定められた時間が過ぎれば再び試合に参加できる、一種の「一時退場」だ。新規定の初事例という点で、ネイマールは本意ならずしてブラジルサッカー史に名を残すことになった。
ブラジルで試験台に上がった今回の規定は、今後ヨーロッパのサッカー界でも注目を集める見通しだ。ゴールキーパーの負傷治療を利用した意図的な時間稼ぎを遮断し、実際の試合時間が減るのを防ぐというのが制度の趣旨である。



