羊牧場と風の跡美術館を経て天河(チョナ)村へ続く、南海(ナムヘ)の隠れたヒーリングコース

慶尚南道・南海の青い背景の中を歩く「南海パレギル7コース 花田別曲道」は、三東面(サムドンミョン)の勿巾(ムルゴン)村から出発し、天河村まで続く全長17kmのウォーキングコースです。「花田別曲」という美しい名前は、かつて南海の古い地名であった「花田(ファジョン)」に由来しており、文字通り花畑を歩くかのような、南海の山と森の秀麗な魅力を余すところなく詰め込んでいます。
完走までには大人の足で約6時間30分前後を要するやや長い道のりですが、コースの入り口から韓国近現代史の切ない物語を秘めた「ドイツ村」が始まるため、飽きることはありません。青い海と対照をなすドイツ村のオレンジ色の屋根の間には、遠いドイツの地で青春を捧げた炭鉱労働者や看護師たちの生活の息吹がそのまま感じられます。

ドイツ村を過ぎると、道は徐々に内陸の深い森と河川沿いへと続いていきます。涼しげな水の音を聞きながら川沿いを歩いていると、青い芝生の上で羊たちが遊ぶ牧歌的な羊牧場の風景が現れ、歩く旅人たちの目を楽しませてくれます。エキゾチックな牧場を過ぎてさらに歩みを進めると、澄んだ内山(ネサン)貯水池のほとりにひっそりと佇む「風の跡美術館」に出会うことができます。
風が吹くたびに無数に動く風車のオブジェが印象的なこの美術館は、歩き疲れた足を休めながら現代アート作品を無料で鑑賞できる、居心地の良い文化の憩いの場となっています。

再び歩き出すと、子供たちに特に人気の「蝶生態公園」が徒歩旅行者を迎えてくれます。巨大な蝶の形をした温室の中で、数多くの蝶が舞う姿を直接観察し、触れ合うことができます。そのため、南海パレギル7コースの中でも生態体験の要素が強い区間でもあります。
特にこの周辺は、毎年11月になると山全体が赤く染まる隠れた紅葉の名所ですが、まだ外部に広く知られていないため、知る人ぞ知る南海の秘密の庭園です。秋だけでなく、春や夏にも鬱蒼としたカラマツやヒノキが放つ爽やかなフィトンチッドのおかげで、森の道を歩くだけで大きな癒やしを得ることができます。

森と渓谷に沿ってゆっくりと下っていくと、いつの間にか道は、居心地が良く平和な雰囲気の終着地である天河村にたどり着きます。南海パレギル7コースの花田別曲道は、典型的な島旅行から抜け出し、村の文化や河川、貯水池、そして深い森の中のアート空間など、意外性のある魅力を高密度に詰め込んだ、完成度の高い散策路です。
自然の音に耳を傾け、自分だけのペースでアナログな旅を楽しみたいなら、ぜひ身分証と歩きやすいトレッキングシューズを準備して、この美しい南海パレギル7コースをゆっくりと歩いてみることを心からおすすめします。

