
2026北中米ワールドカップのグループリーグD組の初戦で、開催国のアメリカと南米のパラグアイが激突します。ホームで開催される大会だけに、アメリカは初戦から必勝を期しており、静かな伏兵と評価されるパラグアイも番狂わせを誓っています。
試合は13日午前10時、アメリカ・ロサンゼルスのSoFiスタジアムで行われます。共同開催国のアメリカは、マウリシオ・ポチェッティーノ監督体制のもとで新たな戦術構造を構築してきました。攻撃陣ではクリスチャン・プリシッチ(ACミラン)、フォラリン・バログン(ASモナコ)、ウェストン・マッケニー(ユヴェントス)など、欧州リーグで活躍する選手たちが中心となっています。最近の親善試合ではセネガルを3-2で下し、ドイツには1-2で敗れるなど試合内容に波はありましたが、攻撃展開のスピードと前線からのプレスは高く評価されました。
ポチェッティーノ監督は、アメリカサッカーが以前よりも攻撃的な転換構造へと変化していると強調してきました。守備ラインの安定性が変数として挙げられます。ESPNなどは、センターバックの組み合わせやゴールキーパーの競争が完全には整理されていないなど、守備陣の不安定さを弱点として指摘しました。
パラグアイは南米予選を6位で通過し、2010年南アフリカ大会以来16年ぶりに本大会の舞台に復帰しました。グスタボ・アルファロ監督率いるパラグアイは、強固な守備組織と速いカウンターを基盤とした現実的な戦術を維持しています。

パラグアイの鍵を握るのは、ウィンガーのフリオ・エンシソ(ストラスブール)とFWアントニオ・サナブリア(クレモネーゼ)です。中盤ではディエゴ・ゴメス(ブライトン)が展開を担い、守備ではオマール・アルデレーテ(サンダーランド)とグスタボ・ゴメス(パルメイラス)が中心軸を形成します。6日に行われた最終親善試合では、格下のニカラグアを相手に4-0で大勝し、最終調整を終えました。
矛と盾の対決と言えます。アメリカはポゼッションと前線からのプレスを基盤とした攻撃型戦術を、パラグアイは守備ブロックとカウンター中心の構造を維持するチームです。先制点の行方が試合全体の流れを左右する可能性が高いと分析されています。
ベッティング市場や予測モデルではアメリカがわずかに優勢と評価されていますが、その差は大きくありません。昨年10月に韓国に0-2で敗れたパラグアイですが、11月にはメキシコに2-1で勝利も収めています。ホームの利はあるもののプレッシャーも大きいアメリカと、伏兵パラグアイの初戦の結果が、D組全体の勢力図を揺るがす可能性もあります。


