
フランスがキリアン・エムバペの決勝ゴールを先頭に、激しいボディコンタクトと神経戦の末にパラグアイを破り、2026北中米ワールドカップベスト8に進出した。エムバペは試合を通して続いたパラグアイのラフプレーにも動じず、試合後には「我々も汚いサッカーをする術を知っている」と自信をのぞかせた。
フランスは5日、米フィラデルフィアで行われたワールドカップ決勝トーナメント1回戦で、後半25分にエムバペのペナルティキックによる決勝ゴールでパラグアイを1-0で制した。これによりフランスは4大会連続のワールドカップベスト8進出を果たした。フランスは同日、開催国カナダを3-0で破って勝ち上がったモロッコと、来る10日に準々決勝で対戦する。
摂氏38度の猛暑の中で行われたこの日の試合は、開始早々から激しいボディコンタクトが続いた。パラグアイは強烈なプレスとラフなタックルでフランスの攻撃を遮断し、エムバペに対する集中マークも絶え間なく続いた。アンドレス・クバスとマティアス・ガララルサが相次いで激しい反則を犯し、両チームの選手がもみ合う場面も見られた。

両チームとも前半に枠内シュートを記録できないもどかしい展開となったが、後半25分に均衡が破れた。ビデオ判定(VAR)の末にディエゴ・ゴメスの反則でペナルティキックが宣告され、キッカーを務めたエムバペが冷静にゴールネットを揺らした。今大会7ゴール目でリオネル・メッシ(アルゼンチン)と並び得点ランキング首位に立ち、ワールドカップ個人通算19ゴールを記録した。この部門の歴代最多記録保持者であるメッシ(20ゴール)との差を1ゴールに縮めた。
エムバペはまた、ワールドカップで3大会連続の決勝トーナメント進出を果たし、各大会で3ゴール以上を記録した史上初の選手という新たな記録も打ち立てた。
フランスはポゼッション率76%、シュート15本を放ったものの、それ以上パラグアイのゴールを割ることはできなかった。パラグアイは一枚のイエローカードも受けなかったが、試合を通して激しいファウルでフランスの神経を逆なでした。グループステージで強豪ドイツをPK戦の末に破ったパラグアイは、ラフプレーで対抗したがフランスの壁を越えることはできなかった。
試合終了後も神経戦は終わらなかった。パラグアイのゴールキーパー、オルランド・ヒルが握手を求めたが、エムバペはそのまま通り過ぎ、ヒルはボールをエムバペの方へ投げつけて不満をあらわにした。

しかし、エムバペは試合後にむしろ余裕を見せた。彼は「どのような試合になるかは分かっていた」とし、「相手は我々がタキシードでも着て華麗なプレーだけをしに来ると思っていたようだ」と語った。続けて「だが、我々も泥にまみれる術を知っている。汚いサッカーもできる。今日我々はそうやって戦い、その部分でも相手より勝っていた」と述べた。
エムバペは「我々は攻撃サッカーだけをするチームではない。必要であれば激しく戦うこともできる」とし、「相手はそのようなやり方で我々を揺さぶろうとしたが、むしろ我々がその戦いでも勝った。重要なのは勝利だけだ」と強調した。
フランスは今大会5戦全勝を走り、14ゴールを挙げてわずか2失点という安定した戦いぶりを見せている。
エムバペは「勝つ方法に正解はない。勝った者だけが正しいのだ。次の対戦相手であるモロッコは非常に強いチームなので、すべてを出し尽くす」と誓った。


