
日本プロ野球・埼玉西武ライオンズの「おかわり君」こと中村剛也(43)が、劇的な満塁ホームランを放ちました。23年連続本塁打、そして日本プロ野球史上最多となる通算23本目の満塁ホームランを同時に達成する快挙です。
中村は21日、楽天モバイルパーク宮城で行われた東北楽天ゴールデンイーグルスとの遠征試合で、2-2で迎えた延長11回表、2死満塁の緊迫した場面で代打として打席に立ちました。
中村は楽天投手の時速150kmの直球を完璧に捉え、左翼スタンドへ運びました。今季初ホームランであり、勝負を決める値千金の満塁弾でした。西武は中村の一打をきっかけに6-4で勝利を収めました。
中村がホームインしたのは午後10時59分のことでした。雨天の影響で試合開始が30分遅れたことに加え、延長11回までもつれ込む激闘となったため、なかなか見られない「夜11時のホームラン」が誕生したのです。
プロ通算482本もの本塁打を積み上げてきた中村でさえ、これほど遅い時間にホームランを打った記憶はないと振り返りました。
試合中はずっとベンチで待機していた彼は、「早く終わってほしかったですね」と笑いながら語りました。チームが宿舎に到着する頃には、すでに日付が22日に変わっていたそうです。
今回の記録は、非常に深い意味を持っています。
この日のホームランで、中村は23年連続本塁打を記録しました。2004年から毎年1軍で本塁打を放ち、43歳となった今年までその記録を継続させています。
特に満塁ホームランは、2021年8月22日のオリックス戦以来約5年ぶりであり、個人通算23本目となります。自身が保持していた日本プロ野球通算最多満塁本塁打記録をさらに更新しました。プロ通算本塁打数も482本に達しています。
代打満塁ホームランとしては、2010年6月4日のヤクルト戦以来、個人通算2度目の記録です。
延長戦での代打満塁ホームランは、日本プロ野球全体でも2023年6月8日の読売ジャイアンツ・丸佳浩以来の快挙。パシフィック・リーグに限定すれば、1998年7月7日にオリックスの広永益隆が延長12回に記録して以来、実に28年ぶりの出来事となりました。
年齢記録でも歴史に名を刻みました。満43歳0ヶ月の中村は、1994年に日本ハムの大島康徳が43歳6ヶ月で達成した記録に次ぐ、日本プロ野球史上2番目の年長満塁本塁打の記録保持者となりました。奇しくも大島氏もまた、代打での満塁ホームランという共通点があります。
プロ25年目の中村は、今シーズン2軍ですでに満塁ホームランを2本放っています。しかし、1軍の舞台で飛び出した今季初ホームランについて、その喜びを隠すことはありませんでした。
彼は「ホームランを打つために野球を続けてきました」とし、「もう8月末ですが、とにかく1本打ててよかった」と充実した表情で語りました。
「おかわり君」という愛称で親しまれ、その巨漢から繰り出される豪快な長打力で長年ファンを魅了し続けてきた中村剛也。43歳になった今もなお、一打一打を積み重ねています。今回は日付が変わる直前の深夜、記録を塗り替える劇的な一打で、改めてその健在ぶりを証明しました。


