
イングランド・プレミアリーグ(EPL)のディフェンディングチャンピオンであるアーセナルが、2026~2027欧州サッカー連盟(UEFA)チャンピオンズリーグ(UCL)の初戦を前に、思わぬ航空交通トラブルに巻き込まれています。
イギリスのメディア「ガーディアン」は9日、ナポリ(イタリア)とのUCLリーグフェーズ初戦に向けて出国しようとしたアーセナルの選手団が、イギリス全土の空港を巻き込んだ航空交通管制の問題により、フライトの大きな遅延に見舞われたと報じました。
これを受け、アーセナルのミケル・アルテタ監督は、イタリア・ナポリのスタディオ・ディエゴ・アルマンド・マラドーナで予定していた試合前の公式記者会見を中止する決断を下しました。選手団はこの日の午前、通常通りトレーニングを終えてから出発する予定でしたが、離陸の遅れにより急遽、イギリス・ハートフォードシャーのクラブ練習場で待機する事態となりました。UEFA側も、今回のフライト遅延という特殊な事情を考慮し、会見の中止を許可しています。
クラブ側は、現地への到着が当初の予定より遅れるものの、試合準備のスケジュールには大きな支障はないとしています。なお、この航空便の運航トラブルは、遠征応援に向かう多くのアーセナルサポーターの移動にも影響を及ぼしました。
予期せぬトラブルの中でも朗報があります。負傷により戦列を離れていたDFユリエン・ティンバーが、ついにチームに合流する見通しです。鼠径部の負傷から復帰したティンバーは、5月30日のパリ・サンジェルマン(PSG)とのUCL決勝以来、初めてメンバーに含まれることになります。

ティンバーは3月から長らく鼠径部の負傷に苦しみ、ワールドカップの舞台も逃す悔しい経験をしました。一方で、クリスティアン・モスケラは筋肉系の負傷により、依然として離脱を余儀なくされています。また、先月プロ契約を結んだばかりの17歳のDFマリ・サモンが、今回のナポリ遠征に向かう23人のメンバーに抜擢されました。
昨季のUCL決勝でPSGに惜敗し準優勝に終わったアーセナルですが、リーグフェーズでは全8試合に勝利する圧巻の戦いぶりを見せました。近年のUCL遠征12試合でもわずか1敗と驚異的な勝負強さを誇り、今季のプレミアリーグでも開幕から全勝を記録するなど、絶好調を維持しています。
アルテタ監督は「チームのエネルギーと自信は非常に高い。今こそ、その成果を見せるべき時だ」と力強く語りました。「ナポリのスタジアムの熱狂的な雰囲気は承知しているし、彼らのホームでの強さも理解している。非常に厳しい挑戦になるだろうが、準備は万端だ」と意気込みを見せています。
昨季イタリア・セリエAで準優勝したナポリは、今シーズンからマッシミリアーノ・アッレグリ監督が指揮を執ります。注目される布陣ですが、ケヴィン・デ・ブライネがアーセナル戦で先発すると予想される一方、スコット・マクトミネイは不整脈の手術のため欠場する見通しです。なお、手術を無事に終えたマクトミネイは、約2週間後の復帰を目指して調整中です。
アッレグリ監督は「アーセナルが屈指の強力なチームであることは誰もが知っている。アルテタ監督が作り上げたチームは素晴らしい」と敬意を払いつつ、「我々も自負心と情熱を持って、このビッグマッチに臨みたい」と熱い抱負を語りました。



