
移籍当初の率直な心境と葛藤
現在34歳となったソン・フンミンが、トッテナム・ホットスパーからLAFCへ移籍した際の経緯と、当時抱いていた複雑な胸中を明かしました。欧州サッカー界の最高峰で10年以上にわたり第一線で活躍してきた彼にとって、MLS(米メジャーリーグサッカー)への挑戦は決して当初のプランにはありませんでした。
ソン・フンミンは、GOALのポッドキャスト番組「ザ・レイト・ラン」に出演した際、初めてLAFCから打診を受けた当時の心境を「私がもうそんな年齢なのか?」と振り返っています。トッテナムでキャリアを築き上げてきた彼にとって、欧州以外のリーグを選択することは、自身のキャリアの終焉を突きつけられたような衝撃があったことを示唆しています。
LAFCの誠意と移籍への転換点
キャリアの転機が訪れたのは、トッテナムとの契約期間が残り1年となったタイミングでした。新たな環境への渇望を感じ始めていたソン・フンミンに対し、LAFC側は長期間にわたって彼を注視してきたことを伝え、直接的な対話の場を設けました。

このビデオ会議を通じ、ソン・フンミンはクラブが寄せる熱烈なラブコールと誠実さに心を動かされました。「数年前から見守られていた」という事実は、単なる戦力補強以上の価値を感じさせる要因となり、移籍を決断する大きな一歩となりました。これは、海外クラブが選手を獲得する際に重視する「リスペクト」という韓国のスポーツ界でも大切にされる概念が、国境を超えて彼に響いた事例と言えます。
米国で変化したサッカー観と未来への展望
実際に米国に渡ったソン・フンミンは、自身の先入観が覆されたと語ります。MLSのリーグ運営レベルや施設の充実度、そして高い選手層を肌で感じた彼は、現在のリーグ発展ぶりに驚きを隠しません。

また、米国内でのサッカー人気についても言及しました。野球やアメリカンフットボールが根強いスポーツ大国において、多くの観客がスタジアムを埋め尽くす光景は、欧州でプレーしてきた彼にとっても新鮮な驚きでした。2026年の北中米ワールドカップを見据え、「今後は選手とリーグが一体となって、この熱気を継続させていく責任がある」と、今後の抱負を力強く語っています。


