
イングランド代表として活躍したFWラヒーム・スターリング(31)が、今年5月に発生した交通事故をめぐる裁判で、亜酸化窒素(笑気ガス)の所持や危険運転などの容疑を全面的に認めました。
事件の経緯と容疑の詳細
英スカイニュースの報道によると、スターリングはベイジングストーク治安判事裁判所に出廷し、亜酸化窒素の所持、危険運転、および警察による検査試料の提出要求への拒否といった複数の容疑について罪を認めました。亜酸化窒素は、イギリスにおいてクラスC薬物に分類される物質です。
事故は5月28日、ハンプシャー州近郊の高速道路で発生しました。スターリングが運転するランボルギーニが衝突事故を起こした際、車内から亜酸化窒素の容器6本が発見されました。幸いにも事故による他車両の巻き込みや負傷者は出なかったものの、警察当局は薬物使用による危険運転の疑いで起訴に踏み切りました。
法廷で明かされた危険な走行実態
法廷では、事故当時の状況を示す証拠も提示されました。ロイター通信は、スターリングの車両が車線間を縫うように蛇行走行する様子を捉えたドライブレコーダー映像が公開されたと報じています。また、複数の目撃者からは、スターリングが運転中に風船を使って亜酸化窒素を吸引していたとの証言もなされました。
現在、スターリングは運転禁止を条件に保釈されています。判決を下すための次回の審理は11月25日に予定されており、法的リスクが高まっています。今回の容疑を考慮すると、最大で禁錮2年の実刑判決が下される可能性があり、今後の司法判断に注目が集まっています。

選手としてのキャリアと現状
スターリングは、マンチェスター・シティやチェルシー、そしてイングランド代表などで輝かしいキャリアを築いてきた世界的スター選手です。イングランド代表として通算82試合に出場し20ゴールを挙げ、マンチェスター・シティではプレミアリーグを4度制覇するなど、その実力は高く評価されていました。
しかし、近年のキャリアは苦難が続いています。2022年に加入したチェルシーでの不振を経て、アーセナルへの期限付き移籍を経験。今年1月にはチェルシーとの契約を解除するに至りました。その後、オランダのフェイエノールトに加わったものの短期間で契約満了となり、現在は所属クラブがない状態です。かつての栄光から一転、ピッチ内外で厳しい現実に直面しています。


