試合時間の63%はウォーキング
ジョギング時間は平均の3分の1
スプリントの21%は相手ペナルティエリア内

2026北中米ワールドカップでは、誰がどれだけ走るかが重要視されるが、すべての選手に当てはまる話ではない。
リオネル・メッシ(39)は、真の「ラストダンス」と呼ばれる今大会において、試合時間の半分以上をまるで散歩するように歩いて過ごしていたことが明らかになり、話題を集めている。
スポーツ統計会社「オプタ」は14日、北中米ワールドカップにおいて攻撃手が5km以上走ったのはわずか2回であり、そのいずれもメッシの記録であると発表した。
メッシは今大会、カーボベルデとのベスト32戦とスイスとの準々決勝で、それぞれ5.3kmと5.2kmを走った。両試合とも延長戦までもつれ込む激闘の末に勝敗が決したことを考えると、信じがたい記録である。
海外メディアも、メッシが今大会で極端に走行距離が短いことに注目している。米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」や英「テレグラフ」によると、メッシは試合時間の63%を時速0〜7kmのゆっくりとした歩行で過ごした。さらに25%はただ立っていただけだった。
メッシがピッチ上でジョギングした時間は8.6%で、全選手の平均(23%)を大きく下回る。走ったと言える数値は2.8%、スプリントは0.1%に過ぎない。例えばカーボベルデ戦では、90分間でわずか5分程度しか走っておらず、他とは一線を画すサッカーをしていると言える。
それにもかかわらず、メッシは今大会、散歩のようなプレーを続けながらも8ゴール1アシストを記録し、キリアン・エムバペと共に得点ランキング首位を争っている。
単にゴール数が多いだけでなく、攻撃エリアで得点機会を創出した回数も15回で3位にランクインしている。メッシはあまり走らなくても、試合を動かす力を持っていると見ることができる。
1987年生まれのメッシが、今なお全盛期のパフォーマンスを発揮している秘訣である。
国際サッカー連盟(FIFA)が公開した今大会のヒートマップを見ると、メッシは自身が行ったスプリントの71%を相手陣内で発揮しており、そのうち21%は相手ペナルティエリア内でのものだった。
ただし、メッシの「散歩サッカー」が威力を発揮している背景には、同僚たちの献身も欠かせない。メッシと共にプレーするロドリゴ・デ・パウルは、メッシとは対照的に試合時間の44%しか歩いていない。エンソ・フェルナンデスはメッシより1万5000mも多い5万mを走った。一部ではアルゼンチンがメッシに依存しているという批判もあるが、アルゼンチンの選手たちもまた、メッシを助けるために全力を尽くしていると言える。


