
イタリア代表チームの再建作業を総括していたパオロ・マルディーニ氏が、ジョゼップ・グアルディオラ監督がなぜイタリア代表監督就任を断ったのか、その知られざる経緯を明かしました。
「アズーリ(イタリア代表の愛称)」は現在、出口の見えない深刻な低迷を続けています。「ワールドカップ優勝4回」を誇る強豪国の歩みとは、到底信じがたい現状です。
イタリア代表は2018年FIFAロシア・ワールドカップから、直近の北中米ワールドカップまで、予選でことごとく敗退の憂き目に遭っています。
特に2022年、そして2026年と2大会連続でワールドカップ予選プレーオフにおいて、北マケドニア(FIFAランキング67位)、ボスニア・ヘルツェゴビナ(FIFAランキング71位)に敗れての敗退でした。これは、韓国が北中米ワールドカップのグループリーグで惜敗した南アフリカ(54位)よりもランキングが低い国に屈したことを意味します。
ワールドカップ本大会進出の過程で強豪国との対戦を回避しながらも、2度ともFIFAランキング60〜70位台のチームに足元をすくわれるのが、今のイタリアサッカーの厳しい現実です。2006年ドイツ・ワールドカップ優勝後、一度も決勝トーナメントに進出したことがありません。2010年、2014年はともにグループリーグ敗退。それ以降、現在までワールドカップ本大会の舞台には一度も立てていないのです。

復活を期すイタリアは、当初マンチーニの後任としてピルロを招聘する計画でした。しかし、ピルロがロシアの賭博業者「Fonbet」との商業契約を結んだことが議論を呼び、監督候補から除外される事態となりました。この余波で、代表チーム再建を総括していたパオロ・マルディーニ技術理事と、ブラジル代表出身のレオナルド顧問がFIGCに辞意を表明しました。
もし別の未来が存在したなら、マルディーニは今頃、イタリアのサッカーファンから拍手喝采を浴びていたかもしれません。計画が順調に進んでいれば、サッカー史上最も偉大な「名将」の一人と称されるグアルディオラが、アズーリの指揮を執る可能性があったからです。
英トリビューナによると、マルディーニはグアルディオラの招聘に失敗した理由を直接的に明らかにしました。
まずマルディーニは、グアルディオラを新監督候補に選んだ理由を、彼こそが戦術的かつ攻撃的なサッカーを最も完璧に体現できる指導者だと判断したからだと説明しました。

マルディーニは「彼は技術的で攻撃的なサッカーを最も体現する監督だ。グアルディオラは知人を通じて、代表チームを指揮してみたいという意向を伝えてきたのです」と語り、こう続けました。「私たちはバルセロナへ彼に会いに行き、昼食を共にしながら一日中話し合いました。彼は非常に大きな関心を示していました」
さらに「彼は監督就任をほぼ決断するほどでした。自ら紙に先発メンバーを書き出してみるほどだったのです。金銭は全く問題ではありませんでした。ペップは私たちに『前の監督が受け取っていた年俸より1ユーロだけ安ければいい。それで十分だ』と明確に言ったのです」と明かしました。
グアルディオラがイタリア代表の指揮を最終的に断った理由は、決して金銭問題ではありませんでした。長年の監督生活で極度の疲労を感じていた時期であり、しばらく指導者の第一線から離れて休息を取りたがっていたのが実情でした。
マルディーニは「理由は疲労です。グアルディオラはプレミアリーグで非常に過酷な10年間を過ごしました。腰の手術も受けたばかりで、彼は休息を望んでいたのです」とし、「しかし、交渉は非常に真剣なものでした。私たちはU-17代表からA代表まで、すべての年代の選手団を一緒に検討しました」と説明しました。

結局、マルディーニの選択はピルロでした。しかし、そのニュースを聞いたイタリアのサッカーファンは納得できませんでした。ピルロが現役選手として成し遂げた業績は偉大ですが、指導者としての経歴がイタリア代表を率いるに足るものなのか、疑問視する声が強かったからです。
ピルロはイタリアの名門ユヴェントスを指揮し、リーグ9連覇を達成し10連覇を目前に控えていたチームを率いながら、セリエA優勝を逃し、欧州チャンピオンズリーグのベスト16で早々に敗退するという不名誉な記録を残しました。
その結果、ユヴェントスではわずか1シーズンで解任。その後、ファティ・カラギュムリュクSK(トルコ)、サンプドリア(イタリア)でも期待以下の成績に終わりました。さらに、前述のロシアの賭博業者「Fonbet」との商業契約による物議が重なり、最終的に監督候補から除外されることとなったのです。
イタリアサッカー連盟(FIGC)は先月28日、公式チャンネルを通じてマンチーニをイタリア代表監督に選任したと公式発表しました。


