

元トッテナム・ホットスパーの監督であり、現在はサウジアラビアのアル・ナスルを率いるアンジェ・ポステコグルー監督が、かつての教え子であるソン・フンミンについて言及し、大きな注目を集めている。
イギリスのスポーツ専門メディア「ゴール・ドットコム」は3日(韓国時間)、ポステコグルー監督がアル・ナスルの指揮官に就任した決め手の一つとして、世界的スーパースターであるクリスティアーノ・ロナウドを指導できる機会を挙げたと報じた。
ポステコグルー監督は最近、人気のポッドキャスト番組「ザ・ハウイー・ゲームズ(The Howie Games)」に出演し、アル・ナスルの監督就任を受諾した背景について赤裸々に語った。
彼は「自身のキャリアを振り返ったとき、最も印象深く、信じられないほどの祝福だと感じるのは、他人の偉大な旅路に私自身が寄り添えるということだ」と切り出した。
続けて「私が現役選手だった頃、フェレンツ・プスカシュが私の監督だった。彼はサッカー史上最高の選手の一人だ。彼とそうした深い縁を結べたことだけでも、私にとっては信じられないほど光栄なことだった」とし、「本当に小さな一部分かもしれないが、私がその人の物語の一部になれたのだ」と説明した。

その上で、話はソン・フンミンへと及んだ。
ポステコグルー監督は「オーストラリア代表監督時代には、同国史上最高の選手と言えるティム・ケーヒルと共に仕事をした。そしてトッテナムでは、韓国史上最高の選手と言えるソン・フンミンと共に素晴らしい時間を過ごした。私はソン・フンミンの物語の一部になることができたのだ」と振り返った。
さらに「そして今、ここにはロナウドがいる。私は『彼の偉大な物語の、小さな一部になれるかもしれない』と考えた。それこそがアル・ナスルの指揮官を引き受けた大きな理由の一つだ」とし、「彼らが自身の物語を語る際に、私の物語も一緒に語ってくれることを期待しているわけではない。私自身が、彼らの物語を語ることができるという事実自体が重要なのだ」と付け加えた。

ポステコグルー監督は、アジアのサッカーファンの間ではソン・フンミンの恩師であり、トッテナムの元監督として広く知られている。彼は2023年6月から2025年6月までトッテナムの指揮を執った。
特にソン・フンミンにとっては、トッテナムでの劇的なシーズンを共に戦い抜いた指揮官だ。ポステコグルー監督は2024-2025シーズン、トッテナムをUEFAヨーロッパリーグ(EL)の頂点へと導いた。トッテナムが欧州カップ戦で優勝を果たしたのは、1984年のUEFAカップ以来、実に対41年ぶりの快挙だった。これはソン・フンミンにとっても、トッテナムでの初の欧州大会タイトル獲得という記念すべき瞬間となった。
しかし、トッテナムとポステコグルー監督の蜜月は優勝直後に終わりを迎えた。トッテナムはヨーロッパリーグで優勝したものの、肝心のプレミアリーグでは17位と低迷。これはクラブ史上最悪のリーグ成績の一つであり、トッテナムは最終的にポステコグルー監督との決別を選んだ。
トッテナムを去ったポステコグルー監督は、2025年9月にノッティンガム・フォレストの指揮官に就任し、予想よりも早い現場復帰を果たした。
だが、新天地フォレストでも好転の兆しは見えなかった。ポステコグルー監督は就任後8試合で2分け6敗を喫し、一度も勝利を挙げることができず、結局就任からわずか39日後の10月18日に解任という憂き目に遭った。
わずか数ヶ月前にトッテナムを欧州の頂点に導いた名将が、次のチームでこれほど早く解任されたことで、ポステコグルー監督の指導力に対する疑問の声も一時高まっていた。

しかし、ポステコグルー監督が長く立ち止まることはなかった。彼はその後、サウジアラビアの強豪アル・ナスルの指揮官に就任し、中東のプロ舞台で再び監督生活をスタートさせた。
現在、彼を取り巻く状況は当時とは180度異なっている。アル・ナスルは2026-2027シーズン、サウジ・プロリーグ開幕後、破竹の4戦全勝を記録。勝ち点ではアル・ヒラルと並んでいるものの、得失点差で上回り首位を快走しているのだ。ポステコグルー監督は開幕初月となった8月、見事にリーグ月間最優秀監督にも選出された。
ポステコグルー監督がアル・ナスルを選択した背景には様々な要因があったはずだが、その大きな理由の一つとして、ロナウドと共に仕事ができるという点を自ら明確に挙げたことは非常に興味深い。
トッテナムで「韓国史上最高の選手」ソン・フンミンと共に熱い歩みを見せたポステコグルー監督は、今サウジアラビアの地で、ロナウドと共に新たな伝説のストーリーを紡ぎ始めている。


