

ソン・フンミンと共にトッテナム・ホットスパーで「魂の相棒」として一時代を築いたハリー・ケインを巡り、サウジアラビア・プロリーグが熱い視線を送っている。
そんな中、ケインの所属先であるバイエルン・ミュンヘンは、再契約の締結に向けて揺るぎない自信を見せている。
イギリスのメディア「チームトーク」は18日(韓国時間)、「アル・ヒラルが、イングランド代表チームの主将を務めるケインをサウジリーグに引き抜くべく、選手の代理人と交渉を開始した」と報じた。
同メディアによると、「ケインの兄であり代理人であるチャーリー・ケインは、週末の間にアル・ヒラルのテクニカルディレクターを務めるサイモン・フランシス氏と面会した」という。「フランシス氏はストライカー獲得のため現在イングランドに滞在しており、ケインは彼らの獲得候補リストの最上位に位置している」と詳細を明かしている。
さらに、「バイエルンは現時点でケインの残留を確信しており、ケイン側も複数の選択肢を慎重に検討している段階だ」とし、「アル・ヒラル側は、クラブとしての獲得の意思をケイン本人に明確に伝えたようだ」と付け加えた。

アル・ヒラルがケイン獲得を実現させる最も確実なシナリオは、バイアウト条項の行使だ。バイアウトとは、特定の移籍金を支払うことで、所属クラブとの交渉を介さず直接選手と契約交渉ができる仕組みを指す。
今年1月時点で、ケインのバイアウト金額は5400万ポンド(約1055億ウォン)と報じられていたが、契約満了が近づくにつれて、この金額はさらに低下する可能性が高い。
バイエルンは、ケインとの再契約による期間延長とともに、バイアウト条項の修正も視野に入れていると予想される。今のケインは、チームにとって代わりの利かない看板ストライカーであるからだ。

ケインは昨シーズン(2025-2026)のドイツ・ブンデスリーガにおいて、36得点・5アシストという驚異的な成績を残した。シーズンを通して公式戦51試合に出場し、実に61得点・7アシストという大記録を達成。1試合平均で1攻撃ポイント以上を叩き出す、まさに怪物級のパフォーマンスだった。
バイエルンはケインの大活躍に後押しされ、ブンデスリーガ、DFBポカール、そしてフランツ・ベッケンバウアー・スーパーカップと、3つのタイトルを獲得した。UEFAチャンピオンズリーグでは準決勝で惜しくも敗退したが、クラブにとって非常に実り多き成功のシーズンとなった。
また、ケインは2026 FIFA北中米ワールドカップでもイングランド代表の主将としてチームを最終3位へと導いた。その過程で自身は8試合で8得点・1アシストを記録し、イングランドのワールドカップ通算最多得点者(14ゴール)という新たな歴史も刻んでいる。
今やケインは、バロンドール受賞の有力候補としてその名が挙がっている。
1956年にフランスのサッカー雑誌「フランス・フットボール」によって創設されたバロンドールは、そのシーズンに最も素晴らしい活躍を見せた選手に与えられる栄誉であり、現代サッカーにおいて選手が手にできる最高の賞の一つだ。
バイエルンとイングランド代表で見せた圧倒的な結果を受け、ケインはロドリ、キリアン・エムバペ、ラミン・ヤマルといったスター選手たちと並び、受賞候補筆頭として高い評価を受けている。
果たしてケインは、来る新シーズン(2026-2027)にどのチームのユニフォームを纏ってピッチに立つのか。その動向から目が離せない。


