
寂しい気持ちを隠すことはできなかった。それでもピッチ上ではリヴァプールのために奔走し、勝利へと導いた。アレクシス・マック・アリスター(28)が、契約延長のオファーが届いていない悔しさを吐露した直後、決勝ゴールを決めて自身の存在価値を自ら証明してみせた。
マック・アリスターは10日、英リヴァプールのアンフィールドで開催された2026-2027 UEFAチャンピオンズリーグ(UCL)リーグフェーズ・マッチデー1、アトレティコ・マドリード(スペイン)とのホーム戦で、チームを勝利に導く逆転決勝弾を叩き込んだ。リヴァプールは先制点を許し追いかける苦しい展開となったが、ドミニク・ソボスライとマック・アリスターの連続ゴールにより、2-1で見事な逆転勝利を収めた。
リヴァプールは前半17分、マルコス・ジョレンテに先制を許す苦しい立ち上がりとなった。ホームで痛恨の一撃を食らったものの、前半40分にソボスライが同点ゴールを決めると、後半5分にはマック・アリスターが試合をひっくり返した。マック・アリスターはボックス前でこぼれ球を拾うと、強烈な左足のミドルシュートを突き刺し、アンフィールドを熱狂の渦へと変えた。

マック・アリスターにとって、このゴールはより深い意味を持つものだった。というのも、試合前の記者会見で自身の契約状況に対する率直な心境を明かしていたからだ。
英公共放送「BBC」によると、マック・アリスターは会見で、クラブから契約延長のオファーが届いていないという事実を公に打ち明けた。「ドミニク(ソボスライ)やライアン(フラーフェンベルフ)が契約を延長する姿を見て、本当に嬉しかった。二人ともそれに値する素晴らしい選手だ」と祝福しつつも、「しかし同時に、私にはまだオファーがないという現実に、少し悲しさも感じている」と吐露。代理人を通じてクラブ側から「現在は契約延長を提示できる状況ではない」と伝えられたと説明した。選手として、複雑な感情を抱くのも無理はない。
マック・アリスターにはこの夏、リヴァプールを去る選択肢もあった。マンチェスター・シティへの移籍説が浮上するなど可能性はあったが、彼の決断は残留だった。彼は「この夏、チームを離れるチャンスはあった。しかし今は、自分が正しいクラブにいると信じている。このクラブのために100%を捧げる覚悟はできている」とリヴァプールへの熱い愛情を露わにした。契約問題とは別に、チームのために最後の日まで全力を尽くすという強い意志を表明したのだ。
そして、彼はすぐさまその言葉をピッチ上で証明した。拮抗した試合展開を一瞬で決める決勝ゴールでリヴァプールに勝利をもたらし、彼こそが今のリヴァプールに必要な選手であることを、自らの左足で見せつけた。



