

16分間で8得点の怒涛の猛攻!メジャー新記録を打ち立てた5回表
メジャーリーグのポストシーズン史に残る圧巻の攻撃劇が繰り広げられました。5回表、2死から圧巻の7者連続安打が飛び出し、一挙に8得点を記録。わずか16分間のうちに2-0から10-0へと点差が広がり、ミルウォーキー打線がタンパベイの投手陣を徹底的に攻略しました。本塁打を1本も挟むことなく、安打の雨を降らせて試合の主導権を完全に掌握したミルウォーキーは、球団創設以来初となるワールドシリーズ(WS)制覇まであと1勝と迫りました。
27日に米フロリダ州セントピーターズバーグのトロピカーナ・フィールドで行われたWS第3戦において、ミルウォーキーはタンパベイに10-1で大勝を収めました。これでシリーズ成績を3勝0敗とし、初優勝に向けて圧倒的な優位に立っています。5回表に達成された「1イニング2死からの7者連続安打」はMLBポストシーズン新記録であり、「1イニング2死後からの8得点」はWS史上初となる新記録です。
勝負の分かれ目となった主将イェリッチの走塁とビデオ判定
歴史的な猛攻の呼び水となったのは、チームの主将を務めるクリスチャン・イェリッチ選手の積極的な走塁でした。5回2死一、二塁の場面で、4番打者のウィリアム・コントレラス選手が放った打球は緩い内野ゴロとなりました。タンパベイの三塁手ジュニオール・カミネロ選手が態勢を崩しながらも二塁へ送球し、当初の判定はアウトとされイニング終了かに思われました。
しかし、ミルウォーキーベンチからのリクエストによりビデオ判定が行われた結果、一塁走者のイェリッチ選手が紙一重の差で先に二塁へ到達していたことが判明し、判定がセーフへと覆りました。2死満塁としてイニングが継続したことが、その後の怒涛の8得点劇へとつながりました。
試合後、ミルウォーキーのパット・マーフィー監督は「イェリッチが二塁でセーフになった瞬間、試合の流れが完全に変わった。最後まで諦めずに全力で走り切ったからこそ生まれたプレーだ」と語り、ベテランが見せたプレーの重要性を強調しました。
イェリッチ選手の走塁は単なる全力疾走にとどまらず、相手の隙を突いた高度な判断に基づくものでした。タンパベイの一塁手ライアン・ビレイド選手が一塁ベースから距離を置いて守備位置をとっていたことを見逃さず、通常よりも大きいリードを確保。投球の瞬間にさらなる一歩を踏み出したことが、二塁でのセーフ判定を生み出しました。緻密な観察眼とハッスルプレーが見事に融合した瞬間でした。



