エムバペからドンナルンマまで…世界のスターのスパイクに「アート」を描く男

エムバペからドンナルンマまで…世界のスターのスパイクに「アート」を描く男
ジョーダン・ドーソン。CNN

ワールドカップやチャンピオンズリーグの決勝の舞台を駆け回る、世界的なサッカー選手たちのスパイクは、もはや単なる用具ではない。選手の個性や信念、成長の過程までを詰め込んだ一つのキャンバスへと変貌を遂げている。その中心にいるのが、イギリス出身のアーティスト、ジョーダン・ドーソン(31)だ。

CNNは最近、ドーソンがカスタムスパイクの制作を通じて世界トップクラスの選手たちとコラボレーションし、スポーツデザインの分野で独自の地位を築いていると紹介した。



ドーソンが制作したスパイクは、ピッチ上でひときわ目を引く。ありふれた白いスパイクの上に、アニメのキャラクターや家族の物語、代表チームでの経歴、選手個人の好みなどを落とし込む。最近では、ガーナ代表FWアントワーヌ・セメンヨのために特別に制作したスパイクを完成させた。このスパイクは、2026年北中米ワールドカップの舞台で実際に着用される予定だ。

彼の顧客リストも華やかだ。キリアン・エムバペ、マーカス・ラッシュフォード、エンソ・フェルナンデス、ジャンルイジ・ドンナルンマなど、世界的なスター選手たちがドーソンの作品を愛用している。口コミは選手たちの間で自然に広がった。ある選手が履いているスパイクを見た同僚やエージェントが、直接連絡を取る形で依頼が続いている。

ドーソンの最初のプロ選手顧客は、現在アーセナルの中心選手であるMFデクラン・ライスだった。当時ウェストハムでプレーしていたライスは、あるブランドのイベントでドーソンと出会い、その後個人のメッセージを通じてカスタムスパイクを依頼した。ドーソンは「その仕事以降、ライスの元同僚や現同僚、イングランド代表チームの選手たちまでつながりが広がった」と説明した。

幼い頃から絵を描くことが好きだった彼は、ロンドンのチェルシー・カレッジ・オブ・アーツで純粋美術を専攻した。卒業後は安定した職を見つけるのが難しく、ロンドン中心部のナイキ店舗で勤務した。しかし、店にあったスニーカーを自分でカスタマイズし始め、それをポートフォリオとして30社以上の企業にコラボレーションを提案した。

数々の拒絶の末、2018年にナイキ・ロンドンのエアフォース1キャンペーンに参加したことで転機を迎えた。その後、スポーツブランドや選手たちの関心が集まり、現在は世界最高レベルの選手たちの競技用具をデザインするアーティストとして定着した。

作業方式も独特だ。選手との対話を通じて好みや性格、キャリアストーリーを把握した上でデザインを構想する。具体的な要望を伝える選手もいれば、単純なアイデアだけを提示してあとはドーソンに任せる選手もいる。完成したデザインは、最終的に手渡す瞬間まで公開しないことが多い。

ドーソンは、スパイクが試合中に傷つくことも気にしていない。彼は「スパイクは結局、履くために存在する物です」とし、「自分の作品がワールドカップやチャンピオンズリーグのような最高の舞台で実際に使われることが、何よりのやりがいです」と語った。

最近ではサッカーを超えて、他の競技にも活動範囲を広げている。陸上、ラグビー、野球選手たちとのコラボレーションを行っており、今後はNFLやNBAの選手のための仕事にも関心を示している。特に、普段からファンであることを公言しているフォーミュラ1(F1)分野への愛着は強い。彼はすでにレッドブル・レーシングの車両デザインプロジェクトに参加した経験もある。


ドーソンは「各競技のトップ選手たちと仕事をすることが目標です」とし、「スパイクから始まりましたが、今後はより多様なスポーツの舞台で作品を披露したいです」と明かした。

Grey

K-pop & Sports Content Editor

worked in Asia National News Media since 2019
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