
トレード市場でサンフランシスコ・ジャイアンツに残留したイ・ジョンフ(李政厚)が、見事なマルチホームラン(1試合2本塁打)を放ち、その圧倒的な存在感を示した。
イ・ジョンフは4日(日本時間5日)、米テキサス州アーリントンのグローブライフ・フィールドで行われたテキサス・レンジャーズとの遠征試合に先発出場し、ソロ本塁打2本を含む4打数3安打1盗塁3打点2得点と大暴れを見せた。今シーズン10度目となる猛打賞(1試合3安打以上)を記録したイ・ジョンフは、シーズン打率を.306へと大きく引き上げている。
「2番・右翼手」として先発出場したイ・ジョンフは、1回表の第1打席でテキサス先発のカル・クアントリルと対戦。151kmの低めの直球に見逃し三振を喫した。
しかし、第2打席からバットが鋭くうなりを上げた。チームが2-0とリードして迎えた3回表、1死走者なしの場面で打席に立つと、クアントリルの投じた133.5kmのスプリッターが真ん中に甘く入ったところを完璧に捉え、右中間スタンドへ吸い込まれるソロホームランを放った。飛距離は125mを計測した。
先月26日のロサンゼルス・エンゼルス戦以来、9日ぶりとなる今季第7号のソロアーチ。勢いに乗るイ・ジョンフは、5回2死の第3打席でも鋭いレフト前ヒットを放って出塁。直後にすぐさま二塁へスタートを切り、今季8個目の盗塁に見事成功した。相手捕手の悪送球も重なり三塁まで進んだが、惜しくもホームインとはならなかった。
圧巻は8回だった。先頭打者として打席に立ったイ・ジョンフは、テキサスの救援投手ペイトン・グレイが投じた低めに沈む139kmのスライダーをジャストミート。打球は再び右中間フェンスを越えるソロアーチとなった。イ・ジョンフがメジャーリーグで1試合2本塁打を記録したのは、昨年4月14日のニューヨーク・ヤンキース戦以来、自身2度目となる快挙だ。さらに9回1死満塁の好機で迎えた第5打席でも、センターへの犠牲フライを放ち、きっちりと打点を追加した。
この日、サンフランシスコが記録した計6安打のうち半分にあたる3安打を1人で叩き出したイ・ジョンフ。守備でも右翼手として安定した好守を連発し、攻守両面でチームを5-1の勝利へと牽引した。イ・ジョンフの大活躍により、サンフランシスコは泥沼の3連敗からついに脱出した。


