
サッカー日本代表DFの冨安健洋(28)が、イングランド・プレミアリーグの舞台へ帰ってくる。新天地はクリスタル・パレスだ。
欧州サッカーの移籍市場に精通する著名ジャーナリスト、ファブリツィオ・ロマーノ氏は6日、「冨安がパレスへ向かう。すでにメディカルチェックを通過しており、48時間以内に契約が完了する見通しだ。彼はアヤックスを退団後、フリーエージェント(FA)としてパレスに合流する」と報じた。
その際、ロマーノ氏は自身の代名詞である「HERE WE GO!」というフレーズを添え、移籍が事実上確定したことを伝えている。

冨安は昨夏、アーセナルと双方合意の上で契約を解除した。当時、膝の負傷により1年間満足にプレーできておらず、さらに6ヶ月のリハビリが必要な状態だったため、クラブ側がこれ以上待つことは難しいと判断し、袂を分かつ決断を下した経緯がある。その後、昨年12月にオランダの名門アヤックスと6ヶ月の短期契約を結び新たな挑戦を開始したが、シーズンを通じて9試合の出場にとどまるなど復活の糸口を掴めず、再びFAの身分となっていた。
そんな状況の中で手を差し伸べたのがパレスだった。グローバルスポーツメディア『ジ・アスレティック』によると、冨安はすでにパレスのプレシーズンチームトレーニングに合流しており、契約締結も最終段階に入っているという。今回の北中米ワールドカップで日本代表の一員として安定したパフォーマンスを披露した点や、アーセナル時代にコンディションさえ整えばリーグ屈指の守備力を発揮していた実績が評価され、獲得へと至ったようだ。
もちろん、懸念材料が全て払拭されたわけではない。冨安はかねてより「ガラスの身体」というレッテルを貼られてきた選手だ。アーセナル時代も過去数シーズン、繰り返される負傷に悩まされ、膝の手術も2度経験している。頻繁な負傷リスクを抱えつつも、クラブ側は獲得という勝負に出た形だ。
それでもパレスが冨安を求めた背景には、確かな事情がある。守備陣の要だったマクサンス・ラクロワのチェルシー移籍により、即戦力の補強が急務となっていたのだ。中央とサイドの両方を高いレベルでこなせる冨安の多才さは、チームの苦境を救う貴重な戦力になると期待されている。



