
約3年間、止まっていたパレスチナのサッカーが遂に再開されることとなった。
パレスチナサッカー協会(PFA)は11日、来月4日からサッカーをはじめとするスポーツ活動を本格的に再開すると発表した。パレスチナのプロサッカーを含む各種スポーツリーグは、2023年10月にガザ地区での戦争が勃発して以来、長らく中断を余儀なくされていた。
パレスチナサッカー協会のジブリール・ラジューブ会長は同日、ヨルダン川西岸地区のラマラで行われた記者会見の場において、「9月4日より、スポーツ活動およびサッカー協会の各リーグを再開する」と公式に発表した。
サッカー協会は、再開後の最初の大会名を「千人の殉教者カップ(Thousand Martyrs’ Cup)」と命名。協会の集計によると、この戦争期間中において、パレスチナの選手や体育関係者合わせて1014人が犠牲となったという、極めて痛ましい経緯がある。
今回の大会には、200を超えるクラブが参加する予定だ。ヨルダン川西岸地域の146チーム、ガザ地区の44チーム、そしてレバノン内のパレスチナ難民キャンプ所属の36チームが出場し、3つの地域で同時に大会が幕を開けることとなる。
ラジューブ会長は、戦争の影響により試合やトレーニングを通常通りに行うことが困難な状況に加え、各クラブの財政状況も深刻に悪化していると苦しい現状を吐露した。同氏は国際サッカー連盟(FIFA)をはじめとする国際的なスポーツ団体に対し、パレスチナの選手やクラブが活動を継続できるよう、さらなる支援を強く要請している。
パレスチナにおいて、サッカーの公式大会が再び開催されるのは、2023年10月以来、実に久しぶりのこととなる。

