
マンチェスター・ユナイテッドが、エースであるブルーノ・フェルナンデスのハットトリックという大爆発を原動力に、今シーズン待望の初勝利を収めました。開幕戦で昇格組のハル・シティに0-2で敗れるという苦いショックを完璧に振り払い、同じく昇格組のイプスウィッチ・タウンを相手に5ゴールを奪う逆転劇を演じました。
マンUは30日、ホームのオールド・トラッフォード(イギリス・マンチェスター)で行われた2026~2027 イングランド・プレミアリーグ(EPL)第2節で、イプスウィッチを5-2で下しました。
試合の滑り出しは不安を抱かせるものでした。マンUは前半29分、リーフ・デイヴィスに先制を許す展開に。しかし、前半40分、ブルーノ・フェルナンデスがマテウス・クーニャからの絶妙なパスを受け、左足のシュートで同点弾を叩き込み、一気に試合の流れを引き寄せました。
後半に入ると、マンUの猛攻が止まりません。ハリー・マグワイアの放ったシュートがイプスウィッチのDFジェイコブ・グリーヴスに当たってネットを揺らし(オウンゴール)、さらに後半16分にはブルーノがペナルティキックを冷静に沈めて逆転に成功。その7分後、ブルーノが再びゴールネットを揺らしてハットトリックを達成しました。後半37分にはブルーノのパスを受けたブライアン・ムベウモがダメ押しの5点目をマーク。イプスウィッチは追加時間にチュバ・アクポムのゴールで一矢報いるのが精一杯でした。

ブルーノはこの日、3ゴール1アシストという圧巻のパフォーマンスで、チームが決めた全5ゴールのうち4つに直接関与。プレミアリーグでの自身通算2度目となるハットトリックを達成しました。26日にイングランドプロサッカー選手協会(PFA)年間最優秀選手に選出された理由を、ピッチ上の圧倒的な実力で証明してみせました。統計メディアのフットモブは、ブルーノに対して脅威の9.8点という高評価を与えています。
ロイターはブルーノについて、「アシスト王」の肩書きから、この日は「ゴールハンター」へと変身したと称賛。マイケル・キャリック監督も、ブルーノの類まれなるリーダーシップと試合への絶大な影響力に最大級の賛辞を贈りました。
キャリック監督はコビー・メイヌーの奮闘にも触れました。試合後のインタビューで監督は「ブルーノが多くの賞賛を受けるのは当然だが、メイヌーのプレーも素晴らしかった」とコメント。メイヌーは中盤から積極的に前線へ飛び出し、攻撃の活性剤として機能しました。なお、マンUはこの日33本ものシュートを放ちましたが、これはプレミアリーグの試合において2016年以降で最多となる驚異的な数字です。
ESPNは今回の勝利を、キャリック監督の戦術判断が完全に正しかったことの証明だと評価。開幕戦の敗北後も動揺することなく既存のアプローチを貫き、攻撃陣の決定力と中盤の推進力が噛み合った結果の大勝だったと分析しています。

マンUにとって、今回の勝利は今季初勝利であると同時に、チームの雰囲気を一気に好転させる大きな転換点となりました。ただ、昇格組を相手に先制を許してしまったという守備の課題については、今後の改善点と言えそうです。


