
泥沼の不振とキャリック監督更迭の現実味
シーズン序盤から最悪の不振に陥っているマンチェスター・ユナイテッド(マンU)が、指揮官の交代を本格的に検討していることが明らかになりました。マイケル・キャリック監督の立場が大きく揺らぐ中、後任としてエディ・ハウ氏とユリアン・ナーゲルスマン氏の2名が有力候補として絞り込まれています。
英メディア「スカイスポーツ」は27日、「キャリック監督がマンUを離脱する場合、元ニューカッスル・ユナイテッド監督のエディ・ハウ氏と、元ドイツ代表監督のユリアン・ナーゲルスマン氏が次期指揮官の最有力候補となる」と報じました。
マンUは25日、本拠地オールド・トラッフォードで行われたボーンマス戦で0-3と惨敗を喫しました。これにより公式戦8試合連続で勝利から見放され、順位もプレミアリーグ16位まで急降下しています。降格圏との勝ち点差はわずか1という危機的状況です。試合直後にはマンU首脳陣が緊急会議を開催したと伝えられており、24時間から48時間以内に監督解任の発表がなされる可能性も取り沙汰されています。
次期監督候補の二大本命:ハウ氏とナーゲルスマン氏
マンUフロント陣は、ボーンマス戦の前からすでに後任監督の選定作業に着手していたとみられています。スカイスポーツによると、現在フリーの立場であるハウ氏とナーゲルスマン氏が最も有力視されており、両者ともに即座に現場復帰・就任が可能である点が評価を大きく高めている要因です。

プレミアリーグの経験豊富なエディ・ハウ氏
ハウ氏の最大の強みは、イングランド・プレミアリーグ(EPL)での豊富な指揮経験と実績にあります。彼は過去にボーンマスやニューカッスル・ユナイテッドで目覚ましい手腕を発揮し、指導者としての評価を確固たるものにしました。特にニューカッスルでは2025年にリーグカップ優勝を達成し、クラブに長年続いていた無冠の歴史に終止符を打ちました。今年7月にニューカッスルの監督を退任した後は充電期間に入っていましたが、マンUのようなビッグクラブからのオファーであれば交渉に応じる姿勢を示しているとされています。
さらにマンU内部にもハウ氏を強力に推す人物が存在します。ジェイソン・ウィルコックス・ディレクターはプレミアリーグ経験が豊富な指導者を好む傾向があり、以前マンUで役員を務めたダン・アシュワース前ディレクターもハウ氏を適任者として推薦していた経緯があります。

卓越した戦術家ユリアン・ナーゲルスマン氏
一方のナーゲルスマン氏は、鋭い戦術的知見と革新的な指導スタイルが最大の魅力です。若くしてホッフェンハイムやRBライプツィヒの監督を務めて世界的な注目を集め、その後はバイエルン・ミュンヘンやドイツ代表といった名門チームの指揮を執りました。柔軟なフォーメーション変化や高度な戦術運用を得意とする指揮官として高い評価を得ています。彼もまた、2026年北中米ワールドカップでドイツ代表が32強敗退となった後に退任しており、現在はフリーの状態です。
また、マンUの選手獲得責任者であるクリストファー・ヴィヴェル氏とナーゲルスマン氏は、かつてRBライプツィヒ時代に共に仕事をした旧知の間柄です。この良好な人間関係が選考プロセスにおいてポジティブな影響を与える可能性も指摘されています。
その他の後任候補とクラブの展望
この2大候補以外にも、アストン・ヴィラを率いるウナイ・エメリ監督や、元ナポリ監督のアントニオ・コンテ氏などもリストに名を連ねていると報告されています。ただし、エメリ監督はアストン・ヴィラでの続投意思が強く、コンテ氏に関しても現時点では最優先の候補には挙がっていない模様です。歴史的名門マンチェスター・ユナイテッドの再建に向け、クラブ首脳陣がどのような決断を下すのか注目が集まっています。


