
「ワールドクラス」の輝きは、スターたちが集う夢の舞台でもひと際眩い光を放った。
ソン・フンミン(34・LAFC)が、自身初となる米メジャーリーグサッカー(MLS)オールスター戦でマルチゴールを爆発させ、最優秀選手(MVP)の栄冠に輝いた。「スターたちの祭典」において、ソン・フンミンはまさに「スターの中のスター」そのものだった。
ソン・フンミンは30日、米ノースカロライナ州シャーロットのバンク・オブ・アメリカ・スタジアムで行われたリーガMX(メキシコプロサッカー)オールスターとの試合に、キャプテンマークを巻き最前線のFWとして先発出場。前半だけで2ゴールを奪う大暴れを見せ、チームの4-3の勝利を牽引した。わずか35分間の出場で強烈なインパクトを残したソン・フンミンは、試合後に文句なしのMVP選出という栄誉を手にした。
この夜、主役は間違いなくソン・フンミンだった。MLSオールスターは前半10分、ルイス・ガブリエル・レイに先制ゴールを許し、追いかける展開となった。しかし、ソン・フンミンがその流れを完全に塗り替えた。
前半20分、カルレス・ヒルの正確な斜めのパスを受けたソン・フンミンは、左サイドでボールを収めると、守備を鮮やかにかわしてゴール隅を正確に射抜くシュートで同点弾を突き刺した。さらにわずか3分後、再びソン・フンミンが決定的な仕事をやってのける。ヒルが右ゴールライン際でボールを残して中央へ送ると、そこに素早くボックス内へ走り込んだソン・フンミンがハーフボレーを叩き込み、逆転ゴールを決めた。怒涛の3分間でマルチゴールを爆発させ、試合の流れを完全にMLSへと引き寄せたのである。

その後、MLSオールスターはフィリップ・ジンカーナゲル(シカゴ)とエヴァンデル・フェレイラ(シンシナティ)の追加点も生まれ、2点を返したリーガMXオールスターに4-3で競り勝った。ソン・フンミンは現地放送局とのインタビューで「本当に楽しかった。自分はあまり何もしておらず、チームメイトがお膳立てしてくれたおかげです」と明るく笑った。MLSで初めて経験したオールスター戦については「純粋な喜びそのものでした」とし、「お互いにあまり知らない間柄でしたが、みんな本当に良い人たちばかり。3日間一緒に過ごせてとても充実した、素晴らしい経験ができました」と満足げに振り返った。
続いて公開されたMLS公式インタビューでは、「本当に忘れられない夜になりそうです。ファンが作り出してくれた熱狂的な雰囲気が最高でした」と語り、「このような素晴らしい選手たちと一緒にプレーし、MVPまで受賞できてとても幸せです」と喜びを噛み締めた。
共にプレーしたチームメイトたちも、ソン・フンミンへ惜しみない賛辞を送っている。ナッシュビルSCの攻撃的MFハニ・ムフタールは「ソン・フンミンは信じられないほどの選手。彼がなぜ世界的なプレイヤーなのか、今日も証明してくれました」と絶賛。「トレーニングの段階で彼の実力は目の当たりにしていましたから、今日の活躍も全く驚きではありませんよ」と語った。

欧州にはオールスター戦の文化がないため、ソン・フンミンにとって今回がプロデビュー後初のオールスター戦となった。昨年LAFCのユニフォームを着て以来、MLS最高のスターとしての地位を確固たるものにしたソン・フンミンは、ファン投票と監督推薦で選出され、その初舞台で最も強烈なインパクトを残した格好だ。
当初、今回のオールスター戦はリオネル・メッシ(インテル・マイアミ)との「夢のコンビ」が大きな注目を集めていた。しかし、ワールドカップ準優勝後に休息を選択したメッシが不参加となったことで、ソン・フンミンがMLSを代表する「顔」としてスポットライトを一身に浴びることとなった。そして、ソン・フンミンはその期待に完璧な形で応えてみせた。前日のスキルチャレンジでファンの歓声を浴びて祭りを盛り上げ、本戦では2ゴールとMVPという最高の結果まで導き出した。
ワールドカップを終えた後、LAFCで3試合連続ゴールと上昇気流に乗るソン・フンミン。もはや彼は、MLSにおいて名実ともに最高のスターとして君臨している。



