
ポストシーズンの初戦に抜擢されたタリク・スクーバル
3年連続のワールドシリーズ(WS)制覇を狙うロサンゼルス・ドジャースが、ポストシーズンの幕開けとなるナショナルリーグ・ディビジョンシリーズ(NLDS)第1戦において、タリク・スクーバルを先発マウンドへ送ることを発表しました。昨年のポストシーズンで傑出したパフォーマンスを見せた日本人投手、山本由伸ではなく、スクーバルが指名された人選は大きな注目を集めています。
ドジャースは、米国カリフォルニア州のドジャースタジアムで開催されるアトランタ・ブレーブスとの第1戦において、スクーバルを予告先発として公表しました。スクーバルは、直近2年連続でアメリカンリーグのサイ・ヤング賞を獲得した球界屈指の左腕です。ドジャースはトレード期限直前の8月初旬、有望株3選手をデトロイト・タイガースへ放出し、この「優勝請負人」とも呼べるエースを獲得しました。
データが導き出した「左腕先発」という選択
チームの戦略的判断には、対戦相手であるアトランタ・ブレーブスの打撃成績が深く関わっています。ドジャース首脳陣は山本由伸を第1先発として有力候補に挙げていたものの、最終的にはアトランタの左腕投手に対する弱点を重視し、スクーバルを選択しました。
今シーズンのアトランタは、右腕投手に対してチームOPS(出塁率+長打率)0.730を記録したのに対し、左腕投手に対しては0.696にとどまっています。この統計データを基に、より高い確率で勝利を収めるためのデータ重視の采配が下された形です。なお、スクーバルは仮にシリーズが第5戦までもつれ込んだ場合、最終戦に再び先発登板するローテーションが組まれています。
混迷するアトランタの先発事情
一方のアトランタは、ワイルドカードシリーズ(WC)でフィラデルフィア・フィリーズと最終第3戦までもつれる激戦を強いられた影響で、NLDS第1戦の先発投手が未定の状態です。第1先発の有力候補であったクリス・セールが、2日のWC第3戦に救援登板し、1回1/3を投じて21球を費やしたことが先発回避の主な要因と考えられます。韓国や日本のプロ野球ファンの間でも、短期決戦におけるエースの起用法とコンディション管理は非常に重要視されており、今回のドジャースの柔軟な選手起用は、今後のシリーズ展開を左右する重要な判断として注目を集めています。


