
マンチェスター・ユナイテッド(マンU)が2026-2027シーズン序盤の深刻な不振に苦しむ中、チーム内からAmazonプライム・ビデオのドキュメンタリー撮影が運営に悪影響を及ぼしているのではないかという懸念の声が上がっている。
ドキュメンタリー撮影が選手間の対話に与える影響
英国メディア「ザ・サン」は18日、マンUの選手たちがAmazonのドキュメンタリーシリーズ『オール・オア・ナッシング(All or Nothing)』の撮影が、マイケル・キャリック監督体制での不振の一因であると懸念していると独占報道した。2027年夏に公開予定の同作品は、クラブの1年間を密着取材している。
報道によれば、一部の選手はカメラの存在が試合後のレビューミーティングやロッカールームでの対話に影響を与えていると考えている。戦術上の問題点を率直に指摘し合うべき緊迫した場面において、カメラを意識することで発言が萎縮し、必要な議論が深まっていない可能性があるという。

ロッカールームに潜む「カメラへの意識」
匿名を条件に取材に応じた関係者は、「定期的な撮影だけでなく、ロッカールームにもカメラが常駐している。監督と選手の間で、過ちを正すための率直なコミュニケーションが十分に取れていないと感じる選手がいる」と証言した。選手の間でもカメラの受け止め方に温度差があり、批判を避ける傾向が強まっていると指摘されている。
歴史的な開幕不振の深刻さ
マンUの不振は数字にも表れている。2026-2027シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ(UCL)第2節では、アトレティコ・マドリードに0-2で敗戦した。直近の公式戦5試合で2分け3敗と未勝利が続き、プレミアリーグ(PL)でも開幕から勝ち点6という苦しい立ち上がりだ。グローバルスポーツメディア「ESPN」によると、クラブの148年の歴史において、開幕9試合でこれほど多くの敗戦を喫したのは今回が初めてのことである。

クラブに対する厳しい視線と今後の展望
英国メディア「フットボール365」は、今シーズンの失望要素としてマンUを厳しく批判した。「早急な判断が必要な時期だ」とし、適切な指導が行き届いていないチーム状況を懸念している。選手個々の努力はあっても、チーム全体としてのパフォーマンスが低下している現状は深刻だ。
記録されるドキュメンタリーが、チームの低迷を克明に映し出す「黒歴史」となるのか、あるいは危機を克服する劇的な記録となるのか。今後のチームの反転攻勢と、カメラとの向き合い方に注目が集まっている。こうしたドキュメンタリーは近年、プレミアリーグのクラブ運営を収益化するための手段として定着しつつあるが、競技パフォーマンスとの両立という新たな課題を浮き彫りにしている。


