
2026国際サッカー連盟(FIFA)北中米ワールドカップを控えたイラン代表チームは、戦争と外交的対立の中で困難な準備過程を経てきた。
イラン代表チームは7日、トルコのアンタルヤを離れ、メキシコのティフアナへ移動した。米国と国境を接するティフアナは、今大会期間中イランのベースキャンプとなる。
米国が今年2月にイランに対する軍事作戦を開始して以来、イランのワールドカップ参加の可否は常に議論の的となってきた。これに米国のビザ問題まで重なり、選手団は出国直前まで不安な時間を過ごさなければならなかった。
選手やアミール・ガレノイー監督らは米国のビザを取得したが、分析官や事務担当者、メディア関係者など13名は承認を得られなかった。イランサッカー協会はFIFAに対し、必須人員のビザ問題解決を要請した。
当初、米国のツーソンをベースキャンプとして検討していたイランは、政治的緊張や猛暑などを考慮し、メキシコのティフアナを選択した。イランはグループリーグでニュージーランド、ベルギーとロサンゼルスで対戦し、エジプトとはシアトルで試合を行う。
代表チームは最近1ヶ月近く、トルコのアンタルヤでトレーニングキャンプを行った。選手たちは5つ星ホテルに滞在してトレーニングに集中し、チームの雰囲気を維持するために映画鑑賞など様々な活動も共に行った。ベテランFWのアリレザ・ジャハンバフシュは「外部の状況はコントロールできないが、チーム内部の団結は私たちが守ることができる」とし、「選手同士で最大限楽しく過ごせるよう努力している」と語った。
戦争の影響も大きかった。代表チームは今年3月、テヘランからトルコまで約40時間かけてバスで移動しなければならなかった。国内リーグも中断され、最終エントリー26名のうち17名の国内組選手は長期間実戦から遠ざかっていた。それでもイランは、ワールドカップ直前に行われたマリとの非公開親善試合で2-0と勝利し、良い雰囲気を作り上げた。
イランの選手たちは今大会を単なるサッカーの大会ではなく、特別な意味を持つ舞台として受け止めている。選手たちは親善試合で戦争の犠牲者を追悼する行動を見せており、ワールドカップ本大会でも同じメッセージを伝える計画だ。
数ヶ月にわたる戦争とビザ問題、長距離移動を耐え抜いたイランは、いよいよ北中米ワールドカップの舞台に立つ。選手団はサッカーを通じて平和と団結のメッセージを伝えようと決意を固めている。


