
陸上短距離界の「伝説」ウサイン・ボルト(40・ジャマイカ)が、不惑の年齢を迎えて再びスパイクを履くことになりそうだ。
米スポーツ専門チャンネルESPNは23日、オリンピックで8つの金メダルを獲得したボルトが、イングランドの非リーグサッカーチーム「ウィデンショーFCベテランズ(Wythenshawe FC Veterans)」の選手として正式に登録されたと報じた。
ESPNによると、イングランドサッカー協会(FA)が運営する「フルタイム(Full-Time)」の公式サイト上にある、ウィデンショーFCベテランズ(35歳以上チーム)の選手名簿に、ボルトの名が刻まれているという。
ウィデンショーはチェシャー・ベテランズ・リーグに参加するチームで、過去にイングランド・プレミアリーグ(EPL)といったトップレベルの舞台で活躍したスターたちが多数名を連ねている。同チームを指揮するのは、かつてマンチェスター・シティやアイルランド代表のMFとして鳴らしたスティーブン・アイルランドだ。
驚くべきはその選手層だ。名簿にはマンチェスター・ユナイテッドで一時代を築いたアントニオ・バレンシアをはじめ、ダニー・ドリンクウォーター、ジョレオン・レスコット、エミール・ヘスキー、マーク・オルブライトン、パピス・シセなど、かつてのピッチを沸かせたスター選手たちがズラリと名を連ねている。
彼らと共にプレーする可能性が出てきたボルトは、言わずと知れた陸上史上最高の短距離走者だ。オリンピックで通算8つの金メダルに輝き、男子100mと200mの世界記録を保持し続けている。特に2009年のベルリン世界陸上競技選手権大会で打ち立てた100mの9秒58、200mの19秒19という驚異的な記録は、17年が経過した今なお破られていない「人類の壁」だ。
ボルトとサッカーの縁は、今回が初めてではない。大のサッカーファンとして知られるボルトは、2017年の世界陸上選手権を最後に現役を退いた後、プロサッカー選手への転身を目指した経緯がある。オーストラリアのプロリーグであるセントラルコースト・マリナーズで練習生としてプレーし、プロ契約の道を探ったこともある。残念ながら正式なプロ契約には至らなかったが、その後もサッカーへの情熱は冷めることがなかった。
マンチェスター・ユナイテッドの熱狂的ファンとしても有名なボルトは、過去10年間、チャリティーマッチの「サッカー・エイド(Soccer Aid)」にも継続的に参加してきた。今回はプロの檜舞台ではないものの、ベテランによるアマチュアの舞台で再び選手として登録され、サッカーという競技との新たな絆を紡ぐことになった。



