
DFとして異例の攻撃力、PSGハキミの衝撃的なパフォーマンス
パリ・サンジェルマン(PSG)に所属するアシュラフ・ハキミが、ディフェンダーという枠を超えた圧倒的な攻撃力を見せつけました。先月31日に行われたフランス・リーグ・アン第9節のル・アーヴル戦において、ハキミはチームが挙げた全5ゴールすべてに絡むという歴史的な活躍を見せました。
試合は前半18分に先制を許す苦しい展開となりましたが、ハキミは前半26分にミカ・ゴッツの同点ゴールをアシストし、直後の28分には自ら逆転弾を叩き込みました。PSGは最終的に5-1で快勝し、公式戦9連勝でリーグ首位の座を堅守しています。
リーグ・アン初の快挙と名だたるレジェンドとの肩並べ
この試合でのハキミの成績は、最終的に3ゴール2アシストという驚異的な数字となりました。サッカー統計サイトのオプタによれば、2006年の集計開始以来、リーグ・アンにおいて1試合で5つの攻撃ポイントを記録したディフェンダーはハキミが史上初となります。
さらに、ポジションを問わず1試合で5ゴールに関与した選手としても、過去にネイマール、ズラタン・イブラヒモビッチ、エディンソン・カバーニ、キリアン・エムバペらが名を連ねるエリート層に加わり、史上7人目の快挙を達成しました。フランスのトップリーグにおける歴史的瞬間として、多くのメディアで取り上げられています。
現代サッカーにおける「攻撃的フルバック」の完成形
ハキミのプレースタイルは、現代サッカーにおける「攻撃的フルバック」の理想像として評価されています。サイドバックとして守備を担う一方で、攻撃時にはアタッカーのように振る舞い、圧倒的なスピードで裏のスペースへ侵入します。また、精度の高いクロスだけでなく、直接フリーキックを決める得点能力も兼ね備えており、今回のル・アーヴル戦ではその長所が最大限に発揮されました。
監督の評価とクラブ記録の更新
PSGを率いるルイス・エンリケ監督は、主力選手の一部を欠く中でも余裕を持って勝利を収めたチームの厚みを称賛。「トロフィー獲得には全選手の力が必要だ」と述べ、バックアップメンバーを含めた戦術の浸透度を強調しました。また、エンリケ監督はこの勝利により、PSGでの通算勝利数が127勝に到達。ローラン・ブラン氏を抜き、クラブ史上最多勝利を挙げた監督となりました。
試合後、ハキミは「チーム全体が素晴らしい試合をした」と振り返りつつ、「人生初のハットトリックを記録できた特別な夜」と喜びを語りました。盤石の強さを見せるPSGと、その攻撃の要として輝きを放つハキミの今後の活躍に、さらなる注目が集まっています。


