
スペイン・ラ・リーガのアトレティコ・マドリードに所属する韓国代表MFイ・ガンイン(25)が、移籍後初となる伝統の「マドリード・ダービー」を目前に控えています。直近のオサスナ戦で見せた好調なパフォーマンスを維持しており、現地メディアの間では最前線の3トップの一角、あるいは右サイドのミッドフィルダーとしての先発出場が有力視されています。
アトレティコ・マドリードは20日(現地時間)、ホームのリヤド・エアー・メトロポリターノでレアル・マドリードとの2026-2027スペイン・プリメーラ・リーガ第7節に臨みます。現在、アトレティコは4勝1分1敗(勝ち点13)で4位、対するレアル・マドリードは5勝1敗(勝ち点15)で2位につけており、上位争いの行方を占う重要な一戦となります。
直前のオサスナ戦で本領発揮:2号ゴールと右サイドでのフル出場
イ・ガンインは、直前に行われたオサスナ戦で今季リーグ2号ゴールを記録しました。後半9分、ペナルティボックス内でジョナサン・デイビッドからのパスを右足で確実に沈め、5試合ぶりとなるゴールを奪いました。直近の3試合連続で出場時間が60分前後に留まり、ボールの持ちすぎ(過度なタッチ数)を指摘する批判の声もあった中、その下馬評を覆す価値ある得点となりました。

この試合での活躍はゴールだけに留まりませんでした。今季初めて4-4-2フォーメーションの右サイドハーフとして起用されたイ・ガンインは、90分間ピッチを精力的に駆け回り、チームの攻撃を牽引しました。決定的なチャンスを何度も創出してゲームを支配し、ディエゴ・シメオネ監督の信頼に応えました。シメオネ監督は今季初めて彼にフル出場を許し、試合後にはマン・オブ・ザ・マッチ(MOM)選出や現地メディアでの最高評価点といった形でその信頼が証明されました。
現地メディアや海外ブックメーカーが予想する2つの布陣
宿敵レアル・マドリードとの一戦に向け、現地メディアもイ・ガンインのスタメン入りを予想しています。スペインのスポーツメディア『エル・デスマルケ(El Desmarque)』は18日、イ・ガンインを右サイドのアタッカーにおける有力な先発候補に挙げました。同メディアは、シメオネ監督が5-2-3フォーメーションを採用すると予測。最前線にデイビッド、左にアレックス・バエナ、そして右にアデモラ・ルックマンに代わってイ・ガンインが配置されると見ています。
一方で、オサスナ戦の形を踏襲する4-4-2フォーメーションでの先発予想も有力です。海外の大手ブックメーカー『bet365』などは、アトレティコが4-4-2を採用し、イ・ガンインが右サイドのミッドフィルダーとして連続先発すると予想しています。このシステムでは、デイビッドとルックマンが2トップを組み、イ・ガンインとバエナが両サイドから攻撃をサポートする形が想定されています。

ラ・リーガ公式も認める看板選手:ベリンガムと並び広告塔に
ラ・リーガ事務局も、イ・ガンインをマドリード・ダービーの「顔」として大々的にプロモーションしています。公式SNSチャンネルなどで公開されたダービーマッチの公式告知ポスターでは、レアル・マドリードのスターであるジュード・ベリンガムと並び、アトレティコ・マドリードを代表するモデルとしてイ・ガンインが選出されました。これは彼がチーム内の中心選手として認知されている証拠であり、現地における先発出場の可能性の高さを裏付ける要因の一つともなっています。
過去のレアル戦実績とダービー対戦成績
これまでのマドリード・ダービーの通算成績では、公式戦243試合のうちレアル・マドリードが119勝63分61敗と勝ち越しています。しかし、昨シーズンのラ・リーガにおける直接対決は1勝1敗の五分でした。特に昨年9月にアトレティコのホームで行われたダービーでは、アトレティコが5-2と大勝。これは75年ぶりに宿敵から5ゴールを奪う歴史的な勝利となりました。
イ・ガンイン自身にとって、レアル・マドリードは未知の相手ではありません。以前所属していたバレンシアやマジョルカ時代にも対戦経験があり、特にマジョルカ在籍時にはレアルを相手に3試合で1ゴール1アシストを記録するなど、鋭いパフォーマンスを見せていました。今シーズンからアトレティコ・マドリードの背番号7を背負い、チームを代表するスターとして迎える初のダービーマッチ。プレッシャーがかかる大舞台で、チームを勝利へと導く活躍ができるかどうかに大きな注目が集まっています。



